「ジャパネット杯 春の高校バレー」JVA第78回全日本バレーボール高等学校選手権大会は、最後の大舞台に立つ3年生だけでは…

「ジャパネット杯 春の高校バレー」JVA第78回全日本バレーボール高等学校選手権大会は、最後の大舞台に立つ3年生だけではなく、下級生の活躍も目立つ大会となった。女子の横浜隼人(神奈川)も、主将のマクアリスターアイリーン心寧は3年生だが、そのほかの主力は2年生だった。

オポジットの石渡心珠もその一人。マクアリスターとは、母親のママさんバレーに付いていったときに知り合った幼馴染で、石渡が小学校1年生のころから母親たちがプレーしている脇で、一緒にバレーボールをしていたという。そんな先輩からは特別な思いを受け取っていた。

横浜隼人には試合時にプレー中に使うタオルを交換して、その選手の思いも背負ってコートに立つという習慣がある。そのなかで1回戦から石渡は、マクアリスターのコートネームである『なみ』と刺繡(ししゅう)が入ったタオルを託された。「小学生のころからの知り合いだったので、信頼感が強いのかなと思った。それに応えられず悔しいです」と石渡。互いのタオルを交換してコートに立ったが、3回戦で八王子実践(東京)に敗戦。先輩のことに話が及ぶと、思わず涙があふれた。

「やっぱり3年生はすごいなと思った。まずは感謝の気持ちをマクアリスターさんに伝えて、来年は自分たちが同じように後輩にやっていきたい」と石渡。目標の4強には届かなかったが、1年間チームを先頭で引っ張ってきた先輩の姿からは、多くのことを学んだ。

「みんな力がある後輩なので、次こそはセンターコートに立ってほしいです」とマクアリスター。果たせなかった夢はきっと来年、思いをつないだ後輩たちがかなえてくれるはずだ。(山下幸志朗)