「ジャパネット杯 春の高校バレー」JVA第78回全日本バレーボール高等学校選手権大会決勝(11日、東山3ー1清風、東京体…
「ジャパネット杯 春の高校バレー」JVA第78回全日本バレーボール高等学校選手権大会決勝(11日、東山3ー1清風、東京体育館)男子は東山(京都)が清風(大阪)を3―1で下し、6大会ぶり2度目の優勝。2年生エースの岩田怜緯(れい)が両チーム最多の27得点を挙げる活躍で、大会最優秀選手賞に選ばれた。
この瞬間を選手もスタンドも待っていた。優勝を決めて、整列した東山の選手たちは応援席に向かって、招くように手を上下させる。優勝時恒例の舞い「カモンロッソ」だ。歓喜の瞬間。2年生エースの岩田は、少しさびしさも感じていた。
「日本一という目標を達成したうれしさとともに、試合が進むにつれて3年生とバレーできるのはこれで終わりかと、つらい気持ちがきていた」
清風との頂上決戦。気合のレベルが一段上がっていた。相手がミドルの攻撃を警戒し、序盤は岩田らアウトサイドにボールが集まった。岩田は強打を決めるたび、「1点1点の重みを感じながらプレーしていたら自然と出ていた」と力強いガッツポーズを繰り出した。
スパイクのコースを読まれ、決め切れない時間帯もあり、第2セットを奪われた。だがセッター山上晴太郎(3年)が相手ブロックを散らすトスを上げてくれる。最後はリベロ辻本侑央(1年)が必死につないだボールをバックアタックで決め切った。終わってみれば両チーム最多の27得点。圧倒的な活躍だった。
昨年秋の国民スポーツ大会決勝で鎮西(熊本)に敗れ、リベンジを目指してレシーブの練習や2段トスを打ち切る練習を重ねてきた。その成果が大舞台で発揮された。現日本代表の高橋藍(サントリー)が主将を務めた2020年大会以来の春高制覇。豊田充浩監督は高校時代の高橋藍と比べて「守備力は藍の方が上だが、スパイク力は2年時の藍より強い球を打てる」と目を細めた。
最優秀選手賞に選ばれても「うれしいけど、仲間が繫いで持ってきてくれたおかげ」と謙虚な岩田。自身が引っ張る新チームでは「日本一になれる3回(高校総体、国スポ、春高)のチャンスを、しっかりモノにしたい」。力強く3冠を誓った。(只木信昭)
■岩田 怜緯(いわた・れい) 2008(平成20)年5月26日生まれ、17歳。新潟県出身。小2でバレーを始め、中之口中3年時に全中優勝。JOC杯都道府県対抗はベスト16で、最優秀選手賞にあたるJOC杯・JVA杯を受賞。同年にU-16(16歳以下)日本代表、東山高1年時にU-18日本代表に選出。189センチ、76キロ、最高到達点340センチ。家族は両親と妹。
★高橋藍が祝福
大先輩が母校の快挙を祝福した。2020年大会で東山の主将として初優勝に導いた日本代表の高橋藍(サントリー)が自身のX(旧ツイッター)を更新。「東山おめでとう~!! さすがです 負けてられない!」と投稿した。当時は計6試合で1セットも落とさない完全優勝。日体大へ進学し、日本代表の中心選手に成長した。この日はSVリーグの広島T戦に3─0で完勝。19勝1敗でリーグ首位を快走している。