「ジャパネット杯 春の高校バレー」JVA第78回全日本バレーボール高等学校選手権大会決勝(11日、金蘭会3ー0就実、東京…

「ジャパネット杯 春の高校バレー」JVA第78回全日本バレーボール高等学校選手権大会決勝(11日、金蘭会3ー0就実、東京体育館)女子は全国高校総体覇者の金蘭会(大阪)が就実(岡山)に3―0で快勝し、7大会ぶり4度目の頂点。最優秀選手賞にはエースの馬場柚希主将(3年)が選出された。

7年ぶりの頂点だ。第3セット。相手のアタックがネットを越えず、最後の1点が入ると、金蘭会は控えの選手も加わり、歓喜の輪ができた。

「春高で勝つために今までやってきた。いっぱい悔しい思いもしてきたので、ここで晴らすことができて本当にうれしいです」

ダブルエースの一角、徳元菜々美(3年)は頰を緩めた。U-19(19歳以下)日本代表のアタッカーは高校最後の試合でチーム最多の16得点。「(トスが)上がってきたときには絶対に決めると思って打ち切れた」。第3セットは21-24と先にセットポイントを握られながら23、24点目を決めるなど、ジュースの末にもぎ取った。

昨夏の高校総体に続く2冠を懸けて挑んだ春高バレー。主将でエースの馬場柚希(3年)を中心に各世代の日本代表経験者がそろう優勝候補だったが、大会前はチーム状態が悪かった。昨年末の練習試合で古川学園(宮城)などに苦戦。「これほんまに(春高で)勝てるん?」。「ほんまにヤバいな」と、メンバーは宿舎に帰ってからもマイナスな言葉が口をつき、雰囲気は暗かった。

今年元日。選手の心中を察知した64歳の池条義則監督はメンバーの前で誓った。「今年の俺の目標は楽しく、笑顔でバレーがしたい。絶対にそうするから」。いつも厳しい名将の意外な一言に一同は驚いた。「『え、そんなん言うんや』って。楽しむしかないやんと思った」と石橋光(3年)。チームの雰囲気は一気に明るくなった。

先にマッチポイントを握られた準決勝の東九州龍谷(大分)戦など、今大会は接戦が多かった。それでも、「すごく楽しかったです。(全試合)笑顔でできました」と徳元。どんな場面でも楽しむ気持ちを忘れなかった金蘭会。センターコートに笑顔の花が咲き誇った。(山下幸志朗)

★主将がMVP

攻守の要として躍動した金蘭会の馬場柚希主将(3年)が最優秀選手賞に輝いた。高校3年間を「自分がチームを勝たせる覚悟があった。ミドル(ブロッカー)をやらせてもらって、ブロックの楽しさに気づいた。今後のバレー人生で生きてくる」と振り返った。180センチのエースは筑波大に進学予定といい「プレーの質を高めて日本代表として欠かせない存在になりたい。レシーブが好きなので、それを生かしてサイドをやりたい」と決意を新たにした。