金蘭会3-0就実(春の高校バレー女子決勝=11日)百戦錬磨の選手を擁する金蘭会が、7大会ぶりに頂点に返り咲いた。世代屈指…

金蘭会3-0就実(春の高校バレー女子決勝=11日)

百戦錬磨の選手を擁する金蘭会が、7大会ぶりに頂点に返り咲いた。世代屈指のアタッカーとしてチームを牽引(けんいん)してきた馬場柚希(ゆずき)主将(3年)は「先生(池条義則監督)を胴上げしている瞬間に勝ったんだなっていう実感が湧いた」と充実感に浸り、指揮官も「こんなにうれしいことはない」と声を詰まらせた。

大舞台で輝いたのは、身長180センチ、最高到達点300センチを誇る西村里音(りお)(1年)だった。「日本一が取りたくて金蘭会を選んだ」というエース候補は、祖父が2004年アテネ五輪の女子日本代表コーチ、母は元Vリーガーというバレー一家で育った。

初戦は緊張から手にボールがまともに当たらなかったが、家族からのメールにも励まされ、「どんなトスも決めきることができた」。2セットを連取して迎えた第3セットは、中盤に3連続スパイクを決め、チームに弾みをつけた。

もう1人の勝利の立役者は全セットで途中出場した中山沙也(さや)(2年)。先発出場した試合は気持ちが空回りすることもあったが、この日は「自分のプレーをイメージして入ることができた」。第3セットは26-26で就実のリベロ、仙波こころ(3年)相手にたたきつける強打を決めた。スパイク決定率は西村が56・5%、中山は50%で、馬場の31・6%を上回る活躍だった。

厳しさで知られる池条監督が掲げた今季のテーマは「楽しく笑顔で」。馬場はその通りに「楽しむよ」と笑顔を絶やすことなく、「下級生の活躍があったからこその優勝」と感謝した。1年からコートに立ち続けてきた主将は、西村に自身の姿を重ねることが多かったという。確かな成長の跡を示した後輩たちへ「笑顔が大事」とメッセージを贈った。(嶋田知加子)