「ジャパネット杯 春の高校バレー」JVA第78回全日本バレーボール高等学校選手権大会決勝(11日、東京体育館)金蘭会(大…

「ジャパネット杯 春の高校バレー」JVA第78回全日本バレーボール高等学校選手権大会決勝(11日、東京体育館)金蘭会(大阪)が、就実(岡山)にセットカウント3-0で勝利。7年ぶり4度目の優勝を果たした。今年の元日にチームを率いる池条義則監督が選手に伝えた一言が、チームの雰囲気を一気に変えた。

7年ぶりに頂点に立った池条監督は、選手の手で2回に分けて3度ずつ。計6度、センターコートの脇で宙に舞った。

「明けましておめでとうございます。今年の俺の目標は楽しく、笑顔でバレーがしたい。絶対にそうするから」

春高バレー開幕を控えた今年の元日、指揮官は選手たちにこう約束した。「激しい言葉を頑張れという意味で出していても全然、雰囲気が良くならない。こんなに怒っていてはダメだな。じゃあ選手の前で宣言をしよう」。大会前の練習試合などでも結果が出ず、落ち込んでいるチームを見て動いた。

「『え、そんなこと言うんや』と思った」とは石橋光(3年)。いつも愛がありながらも、厳しく指導をする64歳の名将の意外な一言に「楽しく(バレーを)したいと言われて、『そんなん、まかせろや』って思ったし、楽しむしかないやんと思った」。その石橋は決勝では第2セットに途中出場すると、相手に4連続得点を許し、15-20とリードされた苦しい場面でスパイクを決めて嫌な流れを断ち切った。

「池条先生がこんなに楽しそうにやるんやっていうのを見て、自分たちもそこについていった」と石橋。たとえ、先に相手にセットポイントを握られる展開でも笑顔を絶やさなかった金蘭会の優勝の裏には、選手も驚きの名将の約束があった。