「ジャパネット杯 春の高校バレー」JVA第78回全日本高等学校バレーボール選手権大会第5日(10日、東京体育館)男女の準…

「ジャパネット杯 春の高校バレー」JVA第78回全日本高等学校バレーボール選手権大会第5日(10日、東京体育館)男女の準決勝を行い、男子は清風(大阪)と東山(京都)が決勝へ。清風は男子初の大会4連覇を狙った駿台学園(東京)にフルセットで勝利。東山は雄物川(秋田)に3-0で勝った。決勝は男女ともに11日に行われる。

まさに死力を尽くした2時間28分の戦いだった。清風(大阪)が大会3連覇中の駿台学園(東京)をフルセットの末に撃破し、初優勝まであと1勝とした。

昨年7月の全国高校総体準々決勝でストレート負けを喫した王者に見事なリベンジ。祈るような表情で最後の瞬間を迎えたのは1年生エースの西村海司だ。

「僕が出られない分、先輩が頑張ってくれて申し訳ない気持ちでいっぱい。めちゃめちゃ感謝しています」

第3セット途中から脚に違和感を感じていたという。両脚がつり、最終第5セット序盤でベンチに下がった。それでも、初体験のセンターコートでチーム3位タイの16得点と躍動。強烈なスパイクをたたき込み、相手を欺くフェイクセットで大観衆の度肝を抜いた。

世代屈指のスター候補だ。清風中3年時にU-15(15歳以下)日本代表に選出。主将として臨んだ国際大会でエースとして優勝に貢献し、大会最優秀選手に選ばれた。3歳上の姉・美波(現東海大)は女子の名門、金蘭会(大阪)で主将を務め、昨年大会は準決勝で敗れていた。「姉ちゃんは春高で3位だったので、それ以上の成績を残したい」と、大会前に掲げた目標は達成。この日は金蘭会も決勝に進み、大阪勢が2019年大会以来となる男女決勝進出を果たした(清風が準優勝、金蘭会が優勝)。

西村は試合後、車いすに乗り、病院に向かった。「体のケアをして決勝に万全な状態で臨めるようにします」。東山(京都)との頂上決戦で最後の力を振り絞る。(依田雄太)

■西村 海司(にしむら・かいじ) 2009(平成21)年6月8日生まれ、16歳。滋賀・大津市出身。アウトサイドヒッター。小学1年時にバレーを始め、清風中3年時にU-15(15歳以下)日本代表に選出。国際大会「ネーションウインターカップU16」でエースとして優勝に貢献し、大会最優秀選手に輝いた。夢は日本一のスパイカー。181センチ、最高到達点338センチ。