「女子高校生の青春」と聞いて、どのような青春を想像するか。記者は春高バレーの取材を通して、さまざまな青春の1ページを見た…
「女子高校生の青春」と聞いて、どのような青春を想像するか。記者は春高バレーの取材を通して、さまざまな青春の1ページを見た。
八王子実践(東京・女子)の準々決勝の開始前、アップをする選手たちを見ながら、ペンを持つ手の汗が止まらなくなった。2、3回戦も取材をしていたチームだったため、無意識のうちに感情移入しており、記者自身も緊張してしまった。
競技もレベルも違うが、記者も高校時代は運動部に所属していた。コートサイドの記者席に聞こえてくる女子チームの「ナイスファイト」「まだまだこっから」などの応援の声を聞いて、自分の高校時代の試合の光景が脳裏に蘇った。試合前の独特の緊張、試合で点を取ったときの興奮、ミスをしたときの後悔、仲間の声を聞いたときの安堵(あんど)、自分が出られなかった試合で活躍する仲間に対する称賛と嫉妬…。
彼女たちの試合を見ながら自身の青春を重ね合わせていた記者には、試合後の貫井直輝監督の「青春をただ楽しむだけじゃなくて、自分たちの中で、自律して、苦しんで、その苦しみを乗り越えてというのが本当のエンジョイだと思う。それを彼女たちは間違いなくやってくれた」という言葉に涙腺が刺激された。
思い返してみれば、記者自身も青春は楽しい思い出ばかりではない。苦しみや自分への怒りなどの感情に支配されていた時間の方が長かったかもしれない。だが、それも自分たちの楽しかった青春だ。
彼女たちにとっての青春も、かけがえのない思い出になってほしいと心から願っている。(長谷川あかり)