「ジャパネット杯 春の高校バレー」JVA第78回全日本高等学校バレーボール選手権大会第4日(8日、東京体育館)男女の3回…
「ジャパネット杯 春の高校バレー」JVA第78回全日本高等学校バレーボール選手権大会第4日(8日、東京体育館)男女の3回戦と準々決勝を行い、男子は東山(京都)駿台学園(東京)清風(大阪)雄物川(秋田)が4強入りした。東山は高校3冠を狙った鎮西(熊本)にストレート勝ち。準優勝に終わった国民スポーツ大会の借りを返した。4連覇を目指す駿台学園は福井工大福井に勝利した。女子は金蘭会(大阪)東九州龍谷(大分)就実(岡山)大阪国際が勝ち上がった。準決勝は10日、決勝は11日に実施される。
春高の歴史に残る名勝負だった。東山・岩田怜緯(れい)、鎮西・一ノ瀬漣の両2年生エースが真っ向から打ちあった第2セット終盤。互いに、相手の強打を堅い守備で拾い、味方のエースにトスを託す、見応えのあるラリーが続いた。
強打が放たれるたびに観客がどよめく。最後は27-27から岩田が2本連続でバックアタックを決めて決着した。東山の選手たちがコートに倒れ、抱き合って喜ぶ中、岩田は泣き顔の一ノ瀬と抱き合い、言葉をかけた。
「一ノ瀬選手と打ち合って、とても楽しい時間でした。(一ノ瀬には)その感謝を伝えました。勝てたのが一番ですが、楽しい時間が終わってしまうのは嫌でした」と心情を振り返った。
昨年10月の国民スポーツ大会決勝で東山は鎮西に敗れた。セット0-2から取り返し、最終第5セットは8-3までリードしていた。だが、そこで爆発した一ノ瀬を止められなかった。
その1カ月後。春高の京都予選を前に豊田充浩監督は、練習中に全員の前で岩田に厳しい言葉をかけた。「お前は一ノ瀬に負けたんや。本気で勝ちたいのか」。あえて覚悟を問うた。
岩田自身も強い自覚を持ち、「打倒・一ノ瀬」へ、2段トスでブロックにつかれても決め切る練習を納得がいくまで続けた。この日も厳しくマークされながらも「自分にもってこい」と呼び続け、軟攻に逃げることなく、全力で打ち続けた。
学校としては3年ぶりのセンターコート進出。あと2勝で、現日本代表の高橋藍(サントリー)を擁した20年大会以来の優勝だ。岩田は「目標は日本一。チームとして楽しむことを意識して自分たちのバレーをしたい」と誓いを立てた。(只木信昭)
■岩田 怜緯(いわた・れい) 2008(平成20)年5月26日生まれ、17歳。新潟県出身。小2でバレーを始め、中之口中3年時に全中優勝。JOC杯都道府県対抗はベスト16で、最優秀選手賞にあたるJOC杯・JVA杯を受賞。同年にU-16日本代表、東山高1年時にU-18日本代表に選出。189センチ、76キロ、最高到達点340センチ。家族は両親と妹。