「ジャパネット杯 春の高校バレー」JVA第78回全日本高等学校バレーボール選手権大会第3日(7日、東京体育館)男女の2回…
「ジャパネット杯 春の高校バレー」JVA第78回全日本高等学校バレーボール選手権大会第3日(7日、東京体育館)男女の2回戦計24試合が行われ、男子は5年連続6度目出場の川内商工(鹿児島)が近江(滋賀)にフルセットで勝利した。身長194センチの1年生エース、田中洸の活躍で3回戦進出を決めた。2020年大会以来の頂点を狙う東山(京都)は東北(宮城)にストレート勝ちした。女子は八王子実践(東京)が新発田商(新潟)に2─0で快勝。16歳でU-19(19歳以下)日本代表の大雲舞子(1年)が得点を量産した。
川内商工のスーパー1年生が圧倒的な存在感を放った。最終第3セット。自らのブロックポイントで熱戦に終止符を打った田中は、感情を爆発させた。
「強豪校に勝つことができてうれしい。もっとプレーのレベルを上げていきたい」
身長194センチのサウスポーは、最高到達点344センチ。高さは既に340~50センチ台の選手が中心の日本代表に匹敵する驚異の16歳だ。
「こんなに徹底的にマークされたのは初めて」。春高バレー常連で23年連続出場の近江は3枚ブロックで田中封じにかかったが、巧みにブロックアウトを狙うなど、技術力の高さも示して得点を積み重ねた。
鹿児島・高山中時代から全国中学生選抜の一員として活躍。高校進学時は多くの強豪校から誘いを受けた。それでも、7学年上の兄・唯斗さんと同じ県立校に進んだ。「兄は3年間、春高にいけなかったので、その悔しさを自分が晴らしたい。あと(男子で)鹿児島の高校はまだ(春高で)優勝していないので、自分が日本一を取りたい」と熱い思いを胸に夢舞台に立った。
地元の後押しを受けて戦っている。田代博明監督の発案で、5年前から春高出場が決まると、遠征費を補うために週末は薩摩川内市のスーパーマーケットやショッピングモールで部員が募金活動を実施している。「十分なくらい支援していただいた」と監督。自分たちで作成した募金箱を持って呼びかけた田中も「応援されていることを実感した。結果で恩返ししたい」と力に変えている。
目標の選手は日本代表で同じサウスポーの宮浦健人(名古屋)。将来は「五輪でメダルを取りたい」と夢を描いている。「3年生を日本一にして、これからのバレー人生にとっていい大会にしたい」。初の大舞台で、「田中洸」の名を全国にアピールする。(鈴木和希)
■田中 洸(たなか・ひかる) 2009(平成21)年8月8日生まれ、16歳。鹿児島県出身。兄・唯斗さんの影響で小学3年からバレーボールを始める。高山中3年時の24年にJOC杯全国都道府県選抜に鹿児島代表で出場し、最優秀選手賞を受賞。全国中学生選抜に選出された。オポジット。身長194センチ、最高到達点344センチ。