「ジャパネット杯 春の高校バレー」JVA第78回全日本高等学校バレーボール選手権大会第2日(6日、東京体育館)男女の1回…

「ジャパネット杯 春の高校バレー」JVA第78回全日本高等学校バレーボール選手権大会第2日(6日、東京体育館)男女の1回戦と2回戦の一部を行い、男子の2回戦では高校3冠を狙う鎮西(熊本)が愛工大名電(愛知)をフルセットで下した。4連覇を狙う駿台学園(東京)や高校総体2位の市尼崎(兵庫)なども3回戦に進出した。

王者を〝代々木の魔物〟が襲った。今大会初戦を迎えた鎮西は第1セットを25-12であっさり奪ったが、エース一ノ瀬漣(2年)の不調で第2セットを取り返された。だが、ダブルエースのもう一人、岩下将大(3年)の奮起で勝ち切り、3冠へ歩みだした。

「これが春高だと思った。3セット目は3年生として負けられないという気持ちで勝てた」。岩下は安堵の表情を浮かべていた。

第2セット出だし、一ノ瀬がスパイクを大きく外すと、続いてサーブレシーブを失敗して2点目を献上。あっという間に愛工大名電に0-8とされた。ミスが続いた一ノ瀬は「(焦りで)自分のことで精いっぱいになった」と涙を流す。

そこで気を吐いたのが岩下だ。右から左から強打を放ち続け、追い上げた。このセットは取れなかったが、チームに勢いを取り戻すと、最終第3セットは少し復調した一ノ瀬とともに強打を連続で決めてもぎ取った。

高校総体、国民スポーツ大会で優勝し、注目を集めた一ノ瀬。だが、畑野久雄前監督(享年80)の急逝などもあって「勝たないといけないというプレッシャーがあった」と振り返る。

一方、国スポで不調だった岩下は「納得いくプレーができない時間が長かった」が、後輩の不調に「自分がやらないと」と思いを乗せた。「少しは(国スポの)悔しさを晴らせたかな」と納得の表情だ。朝日健太郎、宮浦健人(名古屋)、水町泰杜(同)らを輩出した名門校はダブルエースで8年ぶりの頂点を狙う。

一ノ瀬は「3年生と試合をできる時間は残り少ない。楽しんで自分たちの力を出して、3年生と畑野先生を勝たせてあげたい」と3冠への思いを新たにした。(只木信昭)

■岩下 将大(いわした・まさひろ) 2007(平成19)年5月21日生まれ、18歳。熊本市出身。錦ケ丘中3年時にJOC杯全国都道府県選抜に出場。全国中学選抜に選出。鎮西高では1年からレギュラーを任され、3年時に全国高校総体、国民スポーツ大会で優勝。オポジット。身長188センチ、最高到達点337センチ。