「春の高校バレー」JVA第78回全日本バレーボール高等学校選手権大会(サンケイスポーツなど主催)は5日に東京体育館で開幕…
「春の高校バレー」JVA第78回全日本バレーボール高等学校選手権大会(サンケイスポーツなど主催)は5日に東京体育館で開幕。男女計104校が11日の決勝まで熱い戦いを繰り広げる。連載の第3回は埼玉女子の細田学園にフォーカス。高校バレー界きっての名将が、かつてとは違った姿で悲願のセンターコート(準決勝以上)を目指す。
新たなチームカラーで2年ぶりの春高に臨む。埼玉県大会決勝で先発したのは180センチの2年生が1人、176センチの1年生が2人。158センチの3年生セッターを加えても平均身長は172センチと大型になった。
細田学園といえば160センチ台の選手が堅い守備から速い攻撃を繰り出すスタイルで全国大会の常連だった。だが「私がスカウティングすることになったんですよ」と70歳の小川良樹コーチ。伊藤潔美監督は「私が指導して春高での最高はベスト8。さらに上に行くにはある程度身長も必要と、小川先生と合意したんです」と説明する。
東京・下北沢成徳で木村沙織、荒木絵里香、石川真佑(ノバラ)ら数々の日本代表選手を育てた小川氏。自主性重視や、選手の将来を見据えて大きいトスを強く打たせるスタイルと、徹底したトレーニングで同校を名門に押し上げた。定年退職後の2023年、伊藤監督の招きで細田学園へ。現在の1年生の代から選手の発掘と勧誘を担当し、身長と能力がある選手を広く集め始めた。
小川氏に誘われて越境入学した一人が176センチの1年生エース、中島果穂。JOC杯全国都道府県選抜の茨城県代表で、地元名門高の練習にも参加したが「小川先生は自分の本当の良さを理解してくれている。ここでならもっと成長できると思った」。下級生中心で発展途上の細田学園。〝小川流〟と守備の融合でセンターコートを狙う。(只木信昭)