フィギュアスケートのペアでミラノ五輪代表に決定した「ゆなすみ」こと長岡柚奈(20)、森口澄士(すみただ、24)組=木下…
フィギュアスケートのペアでミラノ五輪代表に決定した「ゆなすみ」こと長岡柚奈(20)、森口澄士(すみただ、24)組=木下アカデミー=がインタビューに応じた。世界チャンピオンの三浦璃来(24)、木原龍一(33)組=木下グループ=と共に、日本史上初めて2組が出場する五輪の舞台。優勝候補の「りくりゅう」先輩の背中を追い「金メダルを目指している姿を見ながら、一緒に戦いたい」と共闘を誓った。(取材・構成=大谷 翔太)
「ゆなすみ」が躍進の五輪イヤーを迎える。長岡、森口組は昨年9月の五輪最終予選で、世界チャンピオンの三浦、木原組に続き出場枠を獲得。昨年12月の全日本選手権で、初五輪切符を獲得した。日本で史上初めて、ペアで2組が五輪に出場する。
長岡(以下、ゆな)「オリンピックの代表ジャージーに袖を通した時、本当に自分も五輪選手になったんだと実感して。一人でニヤニヤしていました(笑)」
森口(同、すみ)「柚奈ちゃんや、僕をペアに導いてくれた皆さんに感謝の気持ちを伝えにいけた。このジャージーを着て感謝を伝えられて本当に幸せです」
23年5月に「ゆなすみ」を結成。三浦に憧れてペアを志していた長岡と、経験者で新パートナーを探していた森口が、同年春のトライアウトで運命的な出会いを果たした。
ゆな「澄くんが経験者ということで、陸でリフトを上げてもらった時に『楽しい』という気持ちしかなかった。絶叫系の乗り物は嫌いですが、リフトはただただ楽しかったです」
すみ「何人も参加者がいる中、柚奈ちゃんだけがバッと上がって『この子、すごいな』と。リフトは、自分を信じてくれれば安全な技。柚奈ちゃんは乗った瞬間に『あ、いけるな』という感覚がありました」
結成3季目の今季はGPシリーズ2戦連続で4位。全日本選手権は世界選手権3位相当(ISU非公認)の215・30点をマークした。「りくりゅう」とは、合宿などで練習をともにしたこともある。偉大な先輩は寛大だったという。
すみ「(りくりゅうの木原)龍一君に(コツを)聞いた時、最初は『なかやまきんに君だよ、きんに君』とあまり使えない(笑)助言を頂きましたが、聞けば『ちょっと、こうなってるんじゃない?』など言ってくれました。とても面倒見のいい、大先輩だなと」
ゆな「(りくりゅうの三浦)璃来ちゃんも大先輩すぎて、気軽にアドバイスなど聞けない存在ですが、本当に困った時は助けてくれました。リフトの上のポジションの取り方や、デススパイラルの時にどうすれば低い姿勢を取れるかなど、快く教えてくれました」
日本史上初めて複数ペアが出場するミラノ五輪。22年北京五輪は「りくりゅう」が日本勢初の7位入賞だったが、金候補の先輩とのアベック入賞も夢ではない。先駆者ペアに続く。
ゆな「りくりゅう先輩は、日本ペアの道を切り開いてくださった。2人が残してくれた道しるべに、ついていきたいです」
すみ「りくりゅう先輩がペアの未来を切り開いてくださったように、僕たちも、ペアに挑戦できるチャンスを作っていけるような存在になりたい。金メダルを目指している姿を見ながら、一緒に戦いたいです」
偉大な背中を追い、日本フィギュア界に旋風を巻き起こす。
◆長岡 柚奈(ながおか・ゆな)2005年7月13日、札幌市出身。20歳。6歳から屋外リンクのスケート教室に通い、7歳で競技を始める。シングルでは22年東日本ジュニア10位、全日本ジュニア23位。北海道・藤女子高3年時にトライアウトを受け、森口とペアを結成して京都に移住した。趣味はウィンドーショッピング、料理など。156センチ。
◆森口 澄士(もりぐち・すみただ)2001年12月29日、京都市生まれ。24歳。8歳からスケートを始め、シングルで21年西日本選手権優勝。同年からペアとシングルの二刀流に挑戦。22年に村上遥奈と全日本選手権優勝、シングルでも7位。23年5月に長岡柚奈との「ゆなすみ」を結成し、同年全日本選手権を制した。25年アジア大会は銅メダル。趣味は「おいしいご飯屋さん探し」。174センチ。