中日井上一樹監督(54)が球団創設90周年の今季、「不言実行」で11年以来15年ぶりのリーグ優勝を狙う。色紙に達筆で「駆…
中日井上一樹監督(54)が球団創設90周年の今季、「不言実行」で11年以来15年ぶりのリーグ優勝を狙う。色紙に達筆で「駆」と書き記した。「今年はうま年。字の通り、うま年に竜が昇る、もっともっと駆け上がっていくぞとね」と笑った。まさに自らが考案したスローガン「ドラあげ」のようだ。「(順位は)口に出さない。不言実行だわ」と話すが「年表ビュッと広げた時に『そうよ!90周年の時にさあ』って語れるような過去をつくりたい」と、記憶に残るシーズンとする。
就任1年目の昨季は3年連続最下位を脱出し4位に。「昨季よりはちょっと腹を据えられるかな。慣れてきたではないが、ドギマギしていた部分はあったので。腹を据えての投手交代、(走者を)送るか強攻かですごく迷った部分が。あとは選手を信じて動かすだけなので」と話し「ルパン三世の石川五ェ門のように泰然自若に…」と冷静沈着で物静かな人気アニメのキャラクターを例に出し、采配面では昨季よりも落ち着いてできる自信を見せた。
だが、すぐに「自分のキャラは殺したくない。喜怒哀楽はたっぷり出そうと努力はしています」と、クールなキャラづくりは否定。今季も選手とともに喜び合う姿が見られそうだ。
本拠地バンテリンドームにはホームランテラスが新設され、これまでよりも狭くなる。「ちょっと野球も変わると思う。点を取れないドラゴンズというレッテルを貼られているから、失点よりも点数にはこだわりたい」。その軸と考えているのは3年連続20発以上の細川成也外野手(27)だ。「基本4番は細川が座るのがいいかな」と信頼は厚い。得点力を上げる打線を組む中で、二塁の田中幹也内野手(25)だけは別格だ。昨季は福永裕基内野手(29)の故障で巡ってきたチャンスを生かし二塁を奪った。「幹也はオレの中では(スタメン表に)常に名前を書きたいという選手になりつつある。ヒットを打たなくても、逆に(守りで)ヒット1本を阻止してくれる。あいつがバンテリンでファインプレーした時の沸きようとか、こっちもびっくりするくらいのプレーは、お金を払って見に来ているお客さんにとって価値がある。そこにあいつの(今季にかける)心意気をプラスにすれば」と、“忍者”と呼ばれる守備力は欠かせない。
投手陣を引っ張るのは高橋宏斗投手(23)と金丸夢斗投手(22)の同学年コンビだ。「宏斗、夢斗は両輪で働いてもらわないと。秋の高知キャンプで鍛え上げた草加、仲地、松木平、福田、三浦ら若い投手が1枚、2枚出てきてくれないかと、あとは外国人、ベテラン、新人の中西、桜井あたりがいれば6、7枚はできるかな」と先発陣の充実を期待した。「開幕投手は2月の後半ぐらいに決めたい」。キャンプから「ドラあげ」な競争が激しくなればなるほど、上位が見えてくる。【石橋隆雄】