<全国高校サッカー選手権:神村学園6-0東海学園>◇31日◇2回戦◇ニッパツ激戦区の愛知県を勝ち抜いた東海学園(愛知)が…

<全国高校サッカー選手権:神村学園6-0東海学園>◇31日◇2回戦◇ニッパツ

激戦区の愛知県を勝ち抜いた東海学園(愛知)が、まさかのシュート0本で大敗した。夏の全国高校総体(インターハイ)王者、神村学園(鹿児島)を相手に守備から入ったが、前半だけで4失点。県予選の4バックから5バックに変更して対抗したが、歯が立たなかった。

MF新井哲平主将(3年)が体を張ったが、顔面にシュートを浴び、後頭部を強く打って負傷交代。脳振とうと診断され、試合後も医務室での安静を余儀なくされる不運も重なった。

神村学園のトランジション(攻守の切り替え)にも対応できず、後手後手に。相手の3年生FW日高元(はじめ)には今大会初のハットトリックを献上し、初戦で散った。

東海学園の鶴田道弘監督(57)は感服した。

「強かった。本当に強かった。予想以上…特に攻守の切り替えが速くて、敵陣に入れなかった。スペースを埋めないと、走られる、入れられる。どうしても下がらざる得ない。選手たちが経験してきた中でも相当な速さだったはず」

終わってみれば、相手のシュート24本に対して0本の完敗。Jリーグ開幕の93年をガンバ大阪で迎え、ヴィッセル神戸でも95年からプレーした元プロ指導者でも「うちには(速い切り替えへの対抗など)ちょっと難しかった」と認めざるを得ない初戦敗退となった。【木下淳】