「バドミントン・全日本総合選手権」(30日、京王アリーナTOKYO) 混合ダブルス決勝が行われ、五輪2大会連続メダルの…

 「バドミントン・全日本総合選手権」(30日、京王アリーナTOKYO)

 混合ダブルス決勝が行われ、五輪2大会連続メダルの渡辺勇大(J-POWER)田口真彩(ACT SAIKYO)組が、緑川大輝(NTT東日本)松山奈未(再春館製薬所)組を2-1(15-21、21-9、21-11)で撃破した。昨年9月のペア始動から1年3カ月で初の日本一に立ち、来年からの日本代表入りを確実にした。

 渡辺の精密なショットをさえた。最終ゲーム。コート後ろからネット前に落ちる正確なショットで、相手を何度も翻弄(ほんろう)。勝負どころで得点を量産した。前衛でシャトルをさばく田口を生かしながら、後ろで支え続けるカバー力も光り、最後は自身の強打で決着をつけた。

 渡辺は「決勝の舞台に戻ってこられた。田口がよくやってくれた」とうなずき、田口は「すごくうれしい。1ゲーム目はすごく緊張したけど勇大さんが頑張ってくれていたので、自分も頑張らなきゃと思った。来年は世界一に向けて頑張っていきたい」と笑顔をはじけさせた。

 渡辺は、昨夏のパリ五輪後に五輪2大会連続で銅メダルを獲得した東野有紗(現・五十嵐)との“わたがしペア”を解散。23年世界ジュニア選手権金メダルの田口と組み、28年ロサンゼルス五輪出場に向けて再出発した。前回の全日本総合選手権は8強で代表入りを逃したが、今年10月のマレーシア・スーパーで優勝。着々と実力を積み重ねてきていた。