<NPBジュニアトーナメント KONAMI CUP:オリックスジュニア1-5横浜DeNAジュニア>◇2日目◇27日◇神宮…

<NPBジュニアトーナメント KONAMI CUP:オリックスジュニア1-5横浜DeNAジュニア>◇2日目◇27日◇神宮

敗れたオリックスジュニアでは、羽田庄里内野手(6年)が攻守にわたって奮闘した。1988年にダブルヘッダーで行われたロッテ対近鉄「伝説の10・19」で最後の打者となった近鉄・羽田耕一氏(72)を祖父に持つ注目選手だ。初回の守備では、一、二塁間を抜けそうな強い打球に横っ跳びで追いつき、好捕してアウトに仕留めた。

打撃でも存在感を示した。無安打で迎えた5回の第2打席、1ストライクからの2球目、緩いカーブをしっかりと引きつけ、左前へ運んだ。「1打席目は打てなかったので必死だった。うまく打てた」と照れくさそうに振り返った。

野球を始めたのは小学1年から。自宅の庭に設置された打撃ケージで、祖父から直接指導を受けてきた。「バットをちゃんと残して、ボールが来てから振る、という教えが印象に残っている」と話し、その言葉通りの打撃を見せた。塩崎真監督(52)も「思い切りが良く、成長スピードが早い」と評価した。

背番号は、祖父の現役時代と同じ「3」を背負った。この日は自宅でテレビ観戦していた祖父から「家で見ているから頑張ってこいよ」と送り出されたという。自宅には祖父が獲得したゴールデングラブ賞のトロフィーも並ぶ。最近は動画サイトで祖父の現役時代の映像を見るようになり、「僕に教えたことが全部できていた。おじいちゃんみたいな選手になりたい」と将来への夢を膨らませた。