阪神は26日、今オフ4人目の新外国人、カーソン・ラグズデール投手(27=オリオールズ)との契約締結を発表した。単年契約で…

阪神は26日、今オフ4人目の新外国人、カーソン・ラグズデール投手(27=オリオールズ)との契約締結を発表した。単年契約で推定年俸は80万ドル(約1億2400万円)。背番号は46に決まった。身長203センチ、体重106キロの大型右腕で、球団の歴代投手では史上最長身となる。球団を通じ「野球キャリアの新しい章の始まりに興奮しており、2026年が素晴らしいシーズンになるのを楽しみにしています」と来日を心待ちにした。

今季メジャーデビューし、登板はリリーフ2試合のみだが、マイナーでは通算89試合のうち80試合に先発。21勝22敗、防御率4・36の成績を残した。竹内孝行球団副本部長は「右の先発候補として獲得をさせていただきました」と説明。DeNA入りが決定的なデュプランティエの穴を埋めるべく、先発ローテに割って入る存在として「可能性として十分あるんじゃないですか」と期待した。

持ち味は、その長身を生かした投球だ。投げ下ろす150キロ超の直球、カーブを中心とした多彩な変化球を武器とする。「リリースの高さもありますし、そういったところが有効になるんじゃないかなと思います。角度のあるボールで、速い球を投げられますので、角度負けといいますか、速さ負けもしますし、なかなか日本のピッチャーにはいないタイプですね」。獲得を発表した191センチの球団最長身左腕、イーストン・ルーカス投手(29=ブルージェイズ)も先発候補。「左右の助っ人ツインタワー」が連覇の使者となる。

これで来季の外国人は5人。契約延長したラファエル・ドリス投手(37)に加え、リリーフ候補のダウリ・モレッタ投手(29=パイレーツ)、キャム・ディベイニー内野手(28=パイレーツ)の入団が決まっている。竹内球団副本部長は「まだ何があるかは分かりませんので。一応枠もありますし」と説明したが、主な補強はいったん終了となる見込み。V2を目指す陣容が見えてきた。【磯綾乃】

◆カーソン・ラグズデール 1998年5月25日生まれ、米フロリダ州出身。南フロリダ大から20年ドラフト4巡目指名でフィリーズ入り。24年に3A昇格して登板を重ね、25年9月にメジャーデビュー。中継ぎ2試合で5回を投げ10安打、4三振、1四球、防御率14・40。オフにブレーブスに移籍後、自由契約になった。マイナー通算89試合で(先発80)で21勝22敗、防御率4・36。203センチ、106キロ。右投げ右打ち。

◆長身選手メモ NPB最長身は216センチのファンミル(楽天)。阪神の最長身選手は204センチのウィルソン。阪神投手の最長身は201センチのリベラ(98、99年)だったが、203センチのラグズデールが2センチ超えた。左腕の最長身は191センチのザラテ(11~13年)で、191センチのルーカスが並んだ。

◆阪神の外国人去就(※は育成契約)

ドリス 契約延長

モレッタ 新加入

ディベイニー 新加入

ルーカス 新加入

ラグズデール 新加入

※マルティネス 契約延長

※アルナエス 契約延長

※コンスエグラ 契約延長

デュプランティエ 退団

ゲラ 退団

ビーズリー 退団

ネルソン 退団

ハートウィグ 退団

ヘルナンデス 退団

※ベタンセス 退団