<浜松開誠館 赤き血のイレブン 20>第104回全国高校サッカー選手権が28日に開幕する。3年ぶり3度目の出場で、冬の全…

<浜松開誠館 赤き血のイレブン 20>

第104回全国高校サッカー選手権が28日に開幕する。3年ぶり3度目の出場で、冬の全国初勝利を目指す浜松開誠館は、29日の1回戦で九州文化学園(長崎)と対戦(神奈川・U等々力、午後2時10分)する。日刊スポーツでは「浜松開誠館 赤き血のイレブン」と題して、チームの顔触れを連載する。

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来年の守護神候補はポテンシャルを秘めている。GK松浦迅ビエラ(2年)は193センチの長身GK。浜松開誠館中3年時にはU-15日本代表に選ばれ、昨年2月にはU-16日本代表としてポルトガル遠征に参加した。チームでは控えに甘んじているが、経験は豊富。理想のGK像は「一番後ろで安心感を与えて、チームを勝たせること」と力を込めた。

チーム内では最長身で、ハイボールの対応は絶対的な自信を持っている。「そこで負けてしまったら自分がいる意味がない」。今季は主にBチームのメンバーで構成されている県Aリーグで全試合先発出場。実戦を通じて経験を積んだ。味方へのコーチング能力やシュートストップなどにも磨きをかけて出番を待っている。

課題の俊敏性は普段からステップを意識し、克服に努めてきた。ポジション争いをするGK吉田壮馬(3年)とGK宮井駿(3年)のプレーも研究。大舞台でも動じない先輩2人のメンタル面の強さも見習ってきた。松浦は「まずは先輩をサポートしながら、試合に出るチャンスがあれば無失点にこだわりたい。この経験を自分のものする」と、あこがれの全国舞台も成長の糧にする。【神谷亮磨】

◆松浦迅ビエラ(まつうら・じんびえら)2008年(平20)4月18日、磐田市生まれ。小4からテンマSCでサッカーを始め、中学時代は浜松開誠館中でプレー。193センチ、78キロ。右利き。血液型B。家族はブラジル人の父と日本人の母。