京都サンガが、J2サガン鳥栖MF新井晴樹(27)の獲得を決定的にしたことが26日、分かった。今季のJ2優秀選手賞に選ばれ…
京都サンガが、J2サガン鳥栖MF新井晴樹(27)の獲得を決定的にしたことが26日、分かった。今季のJ2優秀選手賞に選ばれたアタッカーで、完全移籍での交渉は大詰めに入った。移籍が実現すれば、新井にとってC大阪時代以来3年ぶりのJ1復帰になる。
埼玉・深谷市生まれの新井は、水戸から同じJ2の鳥栖に移籍した今季、右利きの左ウイングバックとしてブレーク。いずれもキャリアハイとなる全38試合に先発し、3得点を記録した。
スピードを生かしたドリブル突破や、ゴール前へ強引に進入して得点機を演出するプレーが目立ち、最終節まで13試合連続フル出場したように、替えが効かない選手に成長していた。
正智深谷、国士舘大を経て入団したJFLティアモ枚方では、工務店に勤務しながらプレーした苦労人。期限付き移籍したC大阪では芽が出なかったが、鳥栖で完全覚醒した。
京都は今季、最後まで優勝争いした上で過去最高の3位に躍進。曺貴裁監督(56)の就任6年目となる来季の百年構想リーグ、さらに26-27年シーズンでタイトルを奪うため、新井の獲得は心強い補強となる。
◆新井晴樹(あらい・はるき)1998年(平10)4月12日、埼玉県生まれ。正智深谷、国士舘大を経て21年JFL枚方入団。同年7月にC大阪、22年6月にクロアチア1部シベニク、23年7月に再びC大阪へ期限付き移籍。24年J2水戸へ完全移籍し、25年はC大阪時代の恩師小菊監督の就任したJ2鳥栖へ完全移籍。J1通算11試合無得点、J2通算72試合4得点。170センチ、69キロ。家族は夫人と1女。