<浜松開誠館 赤き血のイレブン 19>第104回全国高校サッカー選手権が28日に開幕する。3年ぶり3度目の出場で、冬の全…
<浜松開誠館 赤き血のイレブン 19>
第104回全国高校サッカー選手権が28日に開幕する。3年ぶり3度目の出場で、冬の全国初勝利を目指す浜松開誠館は、29日の1回戦で九州文化学園(長崎)と対戦(神奈川・U等々力、午後2時10分)する。日刊スポーツでは「浜松開誠館 赤き血のイレブン」と題して、チームの顔触れを連載する。
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FW日下航斗(2年)は足元の技術で勝負する。登録はFWだが、得意な位置はトップ下。ボールを受けてから相手の意表を突くトリッキーなプレーを得意としている。チーム内では異彩を放つプレースタイルで、「自分はドリブルとか足の裏を使って違いを見せたい」と闘志をたぎらせた。
今季は控えに甘んじることが多く、Aチームでの公式戦出場は数えるほどだ。自身の課題は明確で、「フィジカル面は足りないと思っている」。さらに、チャンスメークだけでなく、自らスコアを動かす貪欲な姿勢も求められている。県選手権では先発出場した1試合で結果が出せず、消化不良に終わった。現在は課題と向き合いながら、全国舞台で活躍するチャンスを待っている。
日下は「シュート練習とフィジカルトレーニングは意識的にやるようになった」。同校のスタイルで重要視されるのはチームのために献身的にハードワークをすること。「まず走ることができないと試合には出られない」と、現状の「立ち位置」も理解している。ただ、磨いてきた武器は変えない。全国では「見ている人がおどろくようなプレーをして、結果でもチームに貢献したい」と力を込めた。【神谷亮磨】
◆日下航斗(くさか・こうと)2008年(平20)5月24日、浜松市生まれ。小1からサントスFCでサッカーを始め、中学時代は浜松開誠館中でプレー。168センチ、61キロ。右利き。血液型A。家族は両親、弟。