Jリーグは23日、都内でメディアブリーフィングを開き、FC町田ゼルビア黒田剛監督(55)の不適切発言について裁定委員会に…

Jリーグは23日、都内でメディアブリーフィングを開き、FC町田ゼルビア黒田剛監督(55)の不適切発言について裁定委員会に諮り「けん責(始末書を取り、将来を戒める)」の懲罰を科したと発表した。

監督資格が取り消されるようなパワーハラスメント認定には至らなかったものの、Jリーグは「不適切な発言であり、暴言だというふうに認識している」と公表した。

メディアからは「人前で叱責(しっせき)するとかはモラルハラスメントに当たるのではないか?」との質問も出ると、同席したJリーグ・コンプライアンス弁護士を務める金山卓晴氏は「ハラスメント」について法的観点から「ハラスメントと言った時に、我々法律家が考えるのは、いわゆる不法行為に該当するような損害賠償請求ができるような違法行為を念頭に置いています。その不法行為性まで認められるところまでは協議の結果、至らなかったと認定しております」と説明した。

また「造反者」という以外にも黒田監督の不適切な発言はあったのか? と質問が出ると金山氏は「その発言については開示できないことになっております。回答を控えさせていただきます。その理由としては、誰に対して行われたかっていうのは当事者間で分かっているようなことでもありますし、関係者、誰に対するどういったところが何と認められたかっていうのは、開示しないのが方針です」と回答した。