日本相撲協会は22日、大相撲初場所(26年1月11日初日、東京・両国国技館)の新番付を発表した。十両上位は、わずかな差で…

日本相撲協会は22日、大相撲初場所(26年1月11日初日、東京・両国国技館)の新番付を発表した。

十両上位は、わずかな差で幕内昇進を逃した力士が、ひしめく形となった。東筆頭の琴栄峰は、東十両2枚目の九州場所で9勝6敗と、昇進に値する成績を挙げながら、見送られる形となった。九州場所千秋楽では、西前頭17枚目で7勝7敗だった朝紅龍との“入れ替え戦”が組まれたが、これに敗れて昇進お預けとなった。琴栄峰は、さかのぼれば9月の秋場所で8勝7敗と勝ち越していながら、続く九州場所で東十両2枚目に据え置きとされており、2場所連続で番付運に泣いた格好となった。

西筆頭の藤青雲も、2場所連続で、新入幕相当の成績を残しながら、九州場所から据え置きの番付となった。秋場所は西十両5枚目で10勝5敗、九州場所は西十両筆頭で8勝7敗だった。

幕内昇進を逃した力士はさらにおり、九州場所を西十両3枚目で臨み、9勝6敗だった大青山は、東十両2枚目へ1枚半の番付アップにとどまった。西2枚目の輝、東3枚目で先場所十両優勝の藤凌駕らも、幕内から転落した力士の数が多ければ、昇進してもおかしくない成績だった。初場所もハイレベルな昇進争いが予想される。

幕内から転落したのは佐田の海、湘南乃海、明生の3人。明生は5年半ぶりの十両転落となった。

十両から幕下への転宅は三田、日向丸、紫雷の3人だった。九州場所2日目に大けが三田は、1勝もできずに途中休場したことが響き、わずかに十両に残留できず、東幕下筆頭に転落した。逆に幕下から昇進したのは再十両の旭海雄、新十両の出羽ノ龍、一意の3人だった。

幕内経験者の人気力士、炎鵬は東幕下11枚目に番付を上げた。来場所、7戦全勝なら関取に復帰する幕下15枚目以内に入ってきた。“史上最強の新弟子”の呼び声高い旭富士は、東序ノ口19枚目で、初めて番付にしこ名が載った。元横綱の先代の引退から数えると、92年初場所以来、34年ぶりに「旭富士」のしこ名が、番付に復活したことになった。