コンディションさえ整えば、冨安は間違いなく戦力になる(C)Getty Images オランダの名門アヤックスが、冨安健洋…

コンディションさえ整えば、冨安は間違いなく戦力になる(C)Getty Images
オランダの名門アヤックスが、冨安健洋と今季いっぱいまでの契約を結んだことを発表した。故障の影響からアーセナルで昨季の公式戦出場が1試合にとどまった冨安は、7月の退団後もリハビリに努めていたと伝えられていた。今回の新天地決定については、現在のコンディションや今後のプレーについての懐疑的な視線が向けられる中、アヤックス入団を称える声など、反応も様々だ。
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現地メディア『AJAX SHOWTIME』の編集長を務めるバルト・フェーンストラ氏が、アヤックスでの冨安のパフォーマンスについて、自身による見通しを語った。
同サイトの特集記事の中でコメントが掲載となったフェーンストラ氏は、“アーセナルサポーター”であることも紹介されている。今回の入団を受け、同氏は「本来なら、すでにアヤックスのレベルを超えている選手だ。負傷がなければ、トミヤスがアヤックスに来ることはなかったと思う。彼はプレミアリーグで確立された選手で、守備でも攻撃でも実績を示してきた」と高い評価を送る。
プレー面でのポテンシャルには太鼓判を押すものの、やはり故障明けとなるフィジカルを懸念。「2024-25シーズンは数分の途中出場を除いて、ほとんどプレーしていない。正直、心配な状況で、今はただフィットして、それを維持できることを願うしかない」と胸中を吐露。
さらに、冨安のアヤックス加入以降における”改善点“を問われたフェーンストラ氏は、ここでも、「最も改善すべき点はフィットネスだと思う」と強調。「体調管理も能力の一部だが、常に自分で完全にコントロールできるわけではないのが厄介なところだ」などと語っている。
また、最適なポジションについての説明では、「アーセナルでは主にSBで見てきた。右SBが一番良いと思うが、左SBでもまったく問題ない。相手に強力な右ウイングがいる場合、トミヤスをそこに当てるのは非常に有効だ。その位置から中盤に持ち上がることもできる」との見解を示す。加えて、センターバックに関してもアーセナルではプレーの機会が少なかったとしつつ、「身長、空中戦、足元の能力を考えれば十分可能だ。日本代表ではCBでプレーすることも多く、エールディビジなら問題なく対応できるはずだ」と断言する。
フェーンストラ氏は冨安に、「今は、とにかく完全に回復し、それを維持できることを願っている」とエールを送るとともに、「そうなれば、アヤックスは本当に良い補強をしたことになる。さらに契約延長に応じてくれれば、来季以降にも大きな価値をもたらすはずだ」と述べるなど、長期での活躍への青写真も描いている。
期待と不安が入り混じる中、冨安が歴史あるアヤックスでどんなプレーを見せるか。いずれにせよ、ピッチに立つ姿を待ち望むファンの声に応える瞬間は、もう間もなく訪れるはずだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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