ジャパネット杯「春の高校バレー」として来年1月5日開幕する「JVA第78回全日本バレーボール高等学校選手権大会」(産経新…
ジャパネット杯「春の高校バレー」として来年1月5日開幕する「JVA第78回全日本バレーボール高等学校選手権大会」(産経新聞社など主催)に、神奈川県から男女計4校が出場する。男子は2年連続6回目の慶応と、2年ぶり8回目の東海大相模。女子は4年連続5回目の横浜隼人と、3年ぶり3回目の三浦学苑。県予選を勝ち抜いた選手たちは「目標は日本一」「思い切りプレーしたい」などと決意を新たにした。
慶応【男子】
今年は県内公式戦で無敗を誇る。だが、全国高校総体で2回戦を突破できず、その後にまとまりを失いかけた。選手の自主性を重んじる渡辺監督の方針の下、全員で3、4時間も考えをぶつけ合うミーティングを重ねて団結を取り戻した。
全国高校選抜メンバーの江原と、佐藤主将の両エースが攻撃の軸。試合中も率直に指摘し合えるチーム内の空気と、多くの選手が前回の春高全国大会を経験していることが強みだ。
「押されても素早く立て直せるよう、年末年始で底上げしたい」と佐藤。「目標は日本一」と言い切る。
東海大相模【男子】
エース鈴木を軸に、サイドやミドルからの素早い攻撃が持ち味。しかし、今年は結果をなかなか出せなかった。全国高校総体の県予選で準々決勝敗退に泣いた原因を分析し、「守備から攻撃へ」をテーマにレシーブ練習を徹底した。
球際の粘り強さを磨き、他県の強豪校との練習試合も重ねて臨んだ春高の県予選。「リベンジしたい強い気持ち」(根岸主将)で戦い抜き、2年ぶりに全国大会への切符をもぎ取った。
春高での過去最高成績は3回戦進出。その上の8強を目指し「全員が先頭に立つ覚悟」(同)で挑む。
横浜隼人【女子】
春高の舞台は4年連続。世代別代表の経験を持つマクアリスター主将を中心に、2年生も大きく成長し、チーム全体で攻撃力に磨きをかけてきた。マクアリスター主将は「全員が得点源になれることが強み。躊躇(ちゅうちょ)せず思い切りプレーしたい」とうなずく。
初戦の氷上(兵庫)は、前々回大会でも対戦している。相手のエースを封じることは最重要課題だ。目標の4強入りに向け、佐藤監督は「体調を万全にして、やるべきことをしっかりできるように。マクアリスターの底力に期待しています」と言葉に力を込めた。
三浦学苑【女子】
粘り強いレシーブが持ち味のチーム。3年ぶりの出場権を手にしてからも、緊張感が高まる大舞台でいつも通りのプレーができるよう、レシーブの姿勢やチームでの声掛けなどを徹底的に確認してきた。関塚監督は「食らいついていけるような試合展開になったらいい」と展望する。
過去2回の春高では、勝利を手にできていない。レシーブから早い展開のバレーボールができるかがカギとなりそう。川尾主将は「全国ベスト8を目指し、自分たちらしさを出していけたら」と、静かに闘志を燃やしている。