プロ11年目で自身最少の17登板にとどまり防御率4.20、CS登板なし DeNAの山崎康晃投手が18日、横浜市内の球団事…

プロ11年目で自身最少の17登板にとどまり防御率4.20、CS登板なし

 DeNAの山崎康晃投手が18日、横浜市内の球団事務所で契約更改交渉に望み、現状維持で来季契約にサインした。来季が6年契約の4年目となる。山崎は「選手としてまだまだやれるなという可能性を感じていますし、チームとして成長できる部分を強く感じた1年でした」と、11年目のシーズンを振り返った。

 プロ11年目の今季、自身最少の17登板にとどまり、防御率4.20。わずか1セーブに終わったが、来季の抑え復活に意欲。「競争ですし、誰もが投げたいポジションであることは間違いない。いろいろな経験をさせていただき、何が長けているのか考えたらやはり強い気持ち。リレーで言うアンカー、非常に大事な部分だと思うので、自信を持って(山崎が)投げてほしいというポジションになるまで腕を振り続けたい」と、慣れ親しんだ“ポジション”にこだわりを見せた。

 通算250セーブにあと18と迫っており「そこに対する思いはもちろんあります。ただ自分のパフォーマンス、期待値でいうと、まだやらないといけないものが多いなと。12月と1月、2月で任せてみようと思えるところまで上り詰めたいと思っているので。そこは自分でも信じてやらないといけないと思っていますし、競争を勝ち抜いて前に出たいなと思っています」と、大記録達成に向けて決意を新たにした。

 来季から相川亮二監督が新しく指揮を執る。相川監督が就任会見で、山崎の名前をあげて期待を寄せていたことを聞くと「これだけ不甲斐ない成績が続く中で名前をあげてくださるということが、選手におけるこれ以上ない喜びでもありますし、同時に責任感だったり、自分が信じてきたものを含めて戦わないといけないなと思いましたね。恥ずかしくないようにチームの手本にならないといけない。その思いをグラウンドで表現していきたい」と語り、表情を引き締めた。

 会見では、今季までチームを率いた三浦大輔監督への思いも。「力になれなかったのは僕の不甲斐なさ。シーズンが終わったときに宮崎にいたのでなかなか挨拶できず、先日ようやく『ありがとうございました』と、ご挨拶ができたんですけど、すごく悔しいですよね。悔しさが今でも残っています」と、思うような貢献ができなかったことを悔やんだ。

「人間として尊敬できる部分が多かったなと。一番すごいなと思ったのは絶対に信号を守るんですよ。常に見られているんだなと。勉強になりますよね」と、三浦監督が掲げた“ルール”に影響を受けたことも明かした。

 来季はプロ12年目を迎える。「チームとしてもっと勝ちに貪欲にやっていかないといけないと思っています。個人の成績でいくと、競争もある中で、結果は後からついてくると思うので自信を持って投げ抜ける準備をオフからしていきたいと思っています」と、2026年シーズンでの巻き返しを誓った。(Full-Count編集部)