黄色で染まったスタジアムが揺れた。13日、サッカーJ1への昇格をかけた一戦に臨んだJ2のジェフユナイテッド市原・千葉が…
黄色で染まったスタジアムが揺れた。13日、サッカーJ1への昇格をかけた一戦に臨んだJ2のジェフユナイテッド市原・千葉が、待ちに待った17年ぶりの悲願を決めた。
本拠のフクダ電子アリーナ(千葉市)であったプレーオフ(PO)決勝で、徳島ヴォルティスに1―0で勝利した。
PO準決勝を3点差をひっくり返す逆転で勝ち上がったジェフ。前半は決定機を作るものの得点に至らず0―0で折り返したが、後半に貴重な1点を入れ、逃げ切った。
小林慶行監督は「まだ強い実感がないが、目の前の試合に勝てたこと、J2で3番目のチームとして昇格させられたことがうれしい。本当によかった」と話した。
2002年から応援する千葉県市原市の吉田あやさん(39)は「うれしいというよりほっとした」。ホーム戦は必ず見に行くという習志野市の会社員藤乗直人さん(57)は、決まった瞬間は周囲と抱き合って喜んだというが「まだ実感がわかない。J1に定着してくれれば万々歳」と話した。
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英国風パブチェーン「HUB(ハブ)」の「HUB JEF UNITED PUB ペリエ千葉エキナカ店」=千葉市中央区=には、J1昇格をかけて戦うジェフを応援しようと多くのサポーターが集まった。
シーズンを通してジェフの試合を放送している。今季の終盤は予約客で店内が埋まるほどの盛り上がりを見せていた。
JR千葉駅直結の商業施設「ペリエ千葉」の3階改札内にあり、ホーム戦の前後にサポーターらが集うコミュニティーとなっている。
チームスローガンの「WIN BY ALL!」をテーマにしたジェフカラーの黄色のオリジナルカクテルや千葉県産のソーセージなど店舗限定メニューがあるほか、サポーターらが持ち寄ったユニホームや関連グッズなどジェフ色に染まった店内を楽しむことができる。
ジェフに特化したお店だが、駅なかにあることからジェフファン、サッカーファンだけではなく一般客の利用も多い。道法省吾店長(39)はJ1決定について「最高の気持ち。今日だけはしこたまお酒を飲みたい」と興奮気味に話した。
常連客の国兼正寛さん(43)=千葉市=は店でたくさんのサポーターと出会い、ジェフ愛を熱く語り合っているという。
FC東京のサポーターだったが、ジェフがFC東京に劣勢から逆転し、J1残留を死守した2008年の「フクアリの奇跡」と呼ばれる試合を実際に観戦して、ジェフの粘り強さにほれ込んだ。
J1昇格決定について「今まで本当に頑張ってきたチームなので感極まってしまった。本当にうれしい。これからもみんなに愛されるチームであり続けて欲しい」と話した。(芹沢みなほ)
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市原市の小出譲治市長は「積み重ねてこられた努力と情熱が、ついに未来をひらきました。この待ち望んだ瞬間を市民と共に心から喜んでいます。熱い声援を送り続けたサポーター、スポンサーの皆様に深く敬意を表します。さらなる挑戦を、市民と全力で応援してまいります」などとコメントを寄せた。
千葉市の神谷俊一市長も談話を発表。前週のプレーオフ準決勝などを念頭に「どんなにプレッシャーのかかる状況においても、決してあきらめず前を向き、シーズンを通して、最後の笛が鳴るまで戦い抜いたチームの姿は誇り。これからも大きく羽ばたいていくことを期待します」などとした。