今週の日曜日は、阪神競馬場で阪神ジュベナイルフィリーズ(GI・芝1600m)が行われます。 昨年の阪神JFは京都で開…
今週の日曜日は、阪神競馬場で阪神ジュベナイルフィリーズ(GI・芝1600m)が行われます。
昨年の阪神JFは京都で開催されていますので、ここでは14年以降の阪神芝1600mで開催された阪神JF(計10レース)を対象に傾向を探っていきます。
データ対象の10レースを見ると、スタートから脚を溜めるような競馬をしている馬に良績が集まっています。データ対象の10レースでは初角5番手以下の馬が7勝2着9回3着9回となっています。
阪神芝1600mは外回りで直線の長いコースになっています。テンから脚を使ってしまう馬よりも、道中でしっかりと脚を溜めて最後の直線で爆発させられるような馬に分があると言えます。
前走でスタートから積極的な競馬をしている馬よりも、道中で終いの脚を溜める競馬ができている方が阪神JFには向くタイプと言えるかもしれません。実際、データ対象の10レースの前走初角位置を見ると、2番手以内で通過した馬が3勝3着2回に対し、3番手以下の馬は7勝2着10回3着8回となっています。
キャリアの浅い2歳馬は前走での経験というのも大きな武器になります。今年の阪神JFでも前走でスピード任せの競馬ではなく、テンから脚を溜める形で運べている馬の方が信頼度は高くなるかもしれません。
ここでは、上位人気が予想される馬の死角となりそうなデータをひとつ紹介します。
【条件】
前走初角2番手以内(ただし、前走重賞で連対している馬は除く)
[0-0-0-34]複勝率0%
該当馬:ギャラボーグ、ヒズマスターピース、フロムレイブン、マーゴットラヴミー、ラスティングスノー、ローズカリス
(過去の該当馬:22年モリアーナ2番人気12着)
※特に言及のない限り、データは14年以降の阪神芝1600mで開催された阪神JF(計10レース)を対象にしています。
上位人気が予想されるマーゴットラヴミーが該当しました。
データ対象の10レースで前走の初角で2番手以内だった馬は5頭が馬券圏内に好走しています。この5頭はすべて前走で重賞に出走し連対していた馬。重賞メンバー相手に先行しながら連対しているのは、相当に高い能力を備えている証拠と言えます。前走で積極的な競馬をしていた馬には分が悪い一戦でも、他馬を圧倒する能力があれば好走は可能と言えそうです。
該当馬に挙げたマーゴットラヴミーは前走で逃げ切り勝ちしていますが、レースは1勝クラスの白菊賞でしたし、過去の傾向を覆すほどの能力があるとは断言できません。今回が重賞初挑戦にもなりますし、人気ほどの信頼は置きづらい印象です。
今年の阪神JFは前走で逃げ、先行の競馬を経験している馬が多く出走しています。メンバー構成を見ると展開的にもかなり厳しくなりそうです。上位人気が有力で他馬から目標にされる立場にもなるので、簡単な競馬はさせてもらえそうにもありません。また、直線に急坂のある阪神も今回が初出走になる点も不安材料のひとつです。
今回は前走やデビュー戦で見せた走りができないまま、レースを終えてしまうことも十分に考えられます。人気で配当妙味も薄いですし、ここは思い切って本馬の評価を下げる攻めの予想も一考したいところです。
重賞レースの参考に、是非お役立てください。