バレーボールの天皇杯皇后杯全日本選手権は13日、東京体育館で男女の3回戦が行われ、男子で今夏の高校総体、秋の国民スポーツ…
バレーボールの天皇杯皇后杯全日本選手権は13日、東京体育館で男女の3回戦が行われ、男子で今夏の高校総体、秋の国民スポーツ大会(少年男子の部)を制した鎮西高(熊本)がSVリーグの日鉄堺と対戦。0-3(20-25、23-25、12-25)で敗れたが、来年1月5日に同会場で開幕する全日本高校選手権(春の高校バレー)へ大きな手応えをつかんだ。
日鉄堺は身長2メートルを超える外国籍選手を複数コートに送り出す〝本気モード〟。その相手に鎮西高は序盤、互角の戦いを繰り広げた。第1セットは2年生エース・一ノ瀬漣の強打やミドルブロッカー西原涼瑛(3年)の速攻などで2~3点のビハインドで食い下がると、終盤には一ノ瀬が相手レシーブを弾き飛ばすような強烈なスパイクを見せるなどした。
第2セットも同様の展開で、終盤には17-21から一ノ瀬がバックアタックやレフトからの強打を連発。相手ミスも重なり23-23まで追い上げた。最後は押し切られ、第3セットは序盤に一気にリードを許して突き放された。
「楽しかった。思った以上に力を出せた」と一ノ瀬。大差をつけられた第3セット終盤にはバックアタックとサービスエースで連続得点するなど最後まで健闘した。「(直前に)チーム全体で集まったときに『SVリーガーとするのも、あと何点か。全員で楽しもう、やることをやろう』と話して、決めていました」と笑顔で振り返る。
普段経験できない高いブロックを相手に「簡単には決まらないと思っていたけど、もうちょっと自信を持っていいと思う」と手応えを語る。
「びっくりしましたね。外国人選手が出てくるとは思っていなかった」とは、畑野久雄前監督の死去を受けて急遽就任した宮迫竜司新監督。相手が本気で強いサーブを打ってきてくれたことも「春高へ向けていい練習になった」と感謝した。
プロを相手に〝いいゲームをした〟では済まさない。「一ノ瀬はよかったけど、(春高では)まだ(上に)行ってほしい。助走を取れない時の打ち方をどう工夫するかが課題」と監督。一ノ瀬自身は「スパイクは結構通ったので、守りの部分をもう少し上げたい」と意気込む。
夏の高校総体、秋の国民スポーツ大会を制し、同校初の3冠がかかる春高本大会。国スポでは福岡県との準決勝、東山(京都)との決勝ともにフルセットの接戦で勝利した。今回の経験で一皮むけられるか。「春高では最初から自分たちの力を出して勝てれば」。一ノ瀬は力を込めた。