今冬の高校スポーツの全国大会に出場する注目校を取り上げる連載「冬のアオハル」の第2回は、「ジャパネット杯 春の高校バレー…

今冬の高校スポーツの全国大会に出場する注目校を取り上げる連載「冬のアオハル」の第2回は、「ジャパネット杯 春の高校バレー」として開催される第78回全日本バレーボール高等学校選手権大会(2026年1月5日開幕、東京体育館、サンケイスポーツなど主催)の男子で初出場する常翔学園(大阪)を紹介する。激戦区の大阪を勝ち上がり、青年監督のもと全国舞台での躍進を目指す。

創部以来初めての全国切符をつかんだ常翔学園男子バレー部が、次なる舞台で活躍を目指す。澤村大介監督が春高への心境を語った。

「勝った瞬間は実感が本当になかった。お祝いの言葉をたくさんいただいて、代表になる自覚が芽生えました」

ノーシードから大阪府予選を勝ち上がり、代表決定戦で大産大付と対戦。フルセットの激戦の末に勝利した。高身長を生かし「毎日1時間以上は取り組んでいる」と練習で重きを置くブロックが試合の終盤に光った。春高の舞台でも「それを軸に戦っていきたい」と思い描く。

澤村監督は教師2年目の24歳。自身も高校時代に常翔学園でバレーに励み、昨年新任で母高に赴任した。教育実習で訪れた際、当時のバレー部1年生にポテンシャルの高さを感じ、その生徒たちが3年生になった今年度、実際に全国の舞台にたどり着いた。「この子たちを信じてよかった」と感慨を口にした。

生徒と年齢が近い分、緊密なコミュニケーションで一体感を生む。「僕のことを〝先輩〟くらいの感じで接してるんちゃうかなって感覚。練習メニューも話し合って課題を共有しながら一緒に考えます」。春高の1回戦は愛工大名電(愛知)と対戦。2回戦には3冠を目指す鎮西(熊本)も控える激戦ブロックで、勝ち上がりを目指す。

「3年生は集大成ですし、常翔学園としては初出場。悔いなく戦いながら『初出場だけどいいチームだな』と思ってもらえるようなバレーをしていけたら」

青年監督とともに、未知の舞台で力を出し切る準備はできている。(邨田直人)

★寺田想主将は気合満々「常翔の名が広がるように」

念願の春高出場を決めたチームをまとめる寺田想主将は「周囲の期待に応えたい。常翔の名が広がるように頑張りたい」と力を込めた。チームの強さを「仲の良さや楽しさがコートで発揮されているときは誰も止められない」と語る。自身はピンチサーバーとして出場することも多く、「誰よりも声を出して、チームの雰囲気を一気に上げることを心掛けている」と語った。185センチの八木原悠人(3年)ら注目選手とともに、初の大舞台で躍動を目指す。

★春高バレー

高校バレーボールの日本一を決める大会。1970年から2010年まで全国高校バレーボール選抜優勝大会として毎年3月に開催。一方、全日本バレーボール高校選手権大会は毎夏のインターハイの種目として実施されてきた。2010年度から春の選抜大会を廃止し、選手権大会をインターハイから分離して「春高バレー」の愛称を引き継いで1月開催へとリニューアルされた。選抜大会の出場回数と優勝回数は引き継がず、選手権大会の1963年から2009年大会までの記録を引き継いでいる。

■常翔学園(じょうしょうがくえん) 1933年に関西工業学校として開設。48年に摂南工業学校を統合し摂南学園高を開設。50年に大工大高に改称し、2008年から現校名。中高併設の私立共学校。ラグビー部は全国高校ラグビー大会で5度の優勝を誇る。大阪市旭区大宮5―16―1。田代浩和校長。