バレーボールの全日本選手権は12日、東京体育館で2回戦が行われ、男子は来年1月のJVA全日本高校選手権(春の高校バレー)…
バレーボールの全日本選手権は12日、東京体育館で2回戦が行われ、男子は来年1月のJVA全日本高校選手権(春の高校バレー)で「高校3冠」を狙う熊本・鎮西高がVリーグの三重に3-1で逆転勝ちした。
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全国高校総体と国民スポーツ大会を制した鎮西高が、3冠の懸かる来月の春高バレーと同じ会場で躍動した。SVリーグ下部のVリーグで西地区首位を走る三重に3-1で逆転勝ち。宮迫監督は「チームにとってすごく自信になる」とうなずいた。
チームを50年以上率いた畑野久雄氏が11月に急逝。コーチから昇格した宮迫監督ですら「今も切り替えられていない」と話すが、選手たちは第1セットを失った後に奮起。「自分もみんなも、のびのびとできた」というセッター福田主将がトスを散らして相手ブロックに対抗。要所では2年生エース一ノ瀬が得点を重ねた。「畑野先生には当たり前のことをしっかりやって、ミスをしなければ勝てるといつも言われていた」という一ノ瀬はSVリーグ・日鉄堺との3回戦が待ちきれない様子。「自分の力がどれだけ通用するか楽しみ」と意気込んだ。(奥村信哉)