◇国内女子◇JLPGA新人戦 加賀電子カップ 2日目(11日)◇グレートアイランド倶楽部 (千葉)◇6525yd(パー…

18歳の伊藤愛華がプロ初優勝に王手をかけた

◇国内女子◇JLPGA新人戦 加賀電子カップ 2日目(11日)◇グレートアイランド倶楽部 (千葉)◇6525yd(パー72)

現役高校生の伊藤愛華(埼玉栄高3年)が通算9アンダーの単独首位につけた。日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)のプロテストトップ合格の18歳が、プロ初タイトルに王手をかけて最終日を迎える。

2012年の東浩子以来となるトップ合格者の新人戦優勝へ後続に2打差をつけたが、「だからと言って何も考えていません」と浮ついた様子は見られない。4バーディ、1ボギーの「69」にまとめたこの日のプレーも「淡々とやった感じです」。気持ちに波風を立てないプレースタイルの構築は、「メンタルの先生に相談している」効果が大きいという。

2日目は同じ現役高校生の田村萌来美と同組でプレー

「悪いとき、表には出さないけど“もういいや”と思ってしまうこともあった。先生に相談して、メンタルの考え方のおかげでイライラや焦りは抑えられるようになったのかなと思います」と話す。父親の勧めでメンタルトレーニングを始めたのは「中学3年か高校1年になるくらいから」。その後しばらく離れる時期もあったが、高校3年から再開した。プロテストの1次、2次、最終の直前にも「毎回、行っていました」という。

単独首位で迎える最終日に向けても、逸る気持ちを抑えてティオフに臨む。「もちろん優勝はしたいけど、あまり自分の中に1位(優勝)という意識はないです。狙いにいくと悪くなっちゃうのをジュニアの試合でたくさん経験してきたので、そういうのを出さないように」。18歳が備える冷静沈着な心持ちは、強風が予想される最終日の優勝争いで、何よりも強い武器となる。(千葉県長南町/塚田達也)