立て続けにゴールを挙げた田中の活躍に現地メディアも高い評価を与えた(C)Getty Images プレミアリーグの舞台で…

立て続けにゴールを挙げた田中の活躍に現地メディアも高い評価を与えた(C)Getty Images

 プレミアリーグの舞台で、田中碧(リーズ)のパフォーマンスが脚光を集めている。現在、2試合連続ゴール中であり、それぞれ、チェルシー、リバプールとビッグクラブから得点を挙げている。いずれも勝ち点獲得に繋がるゴールであり、シーズン前半において、その存在感は増す一方だ。

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 12月3日に行われた第14節、ホームでのチェルシー戦で今季6試合目のスタメン出場を果すと、1-0とリードして迎えた43分、ペナルティエリア外からゴールを狙い、右足で叩き込んだ。シーズン初ゴールをマークし、3-1の勝利に貢献。

 そしてその3日後での第15節リバプール戦、今度は試合終了間際にホームのファンを沸かせている。65分からピッチに立っていた田中は、2-3とビハインドで迎えた後半アディショナルタイム、コーナーキックから同点を狙う場面で、こぼれ球を左足で押し込みネットを揺らした。試合は3-3で決着し、土壇場で貴重な同点弾を決めた日本人MFは、昨季王者から勝ち点をもぎ取る立役者となった。

 自身初となるプレミアリーグのシーズン中盤で、強烈なインパクトを残している田中。クラブ専門サイト『LEEDSUNITED.NEWS』でもここ2試合のプレーをフォーカスしており、12月7日のトピックの中では、「タナカにとっては、これ以上ない数日間となった」と称えている。

 同メディアは、チェルシー戦での初ゴールを伝えるとともに、続けてリバプール戦の活躍も振り返り、「日本代表MFは試合全体を通じて最も重要な一撃を放ち、96分に同点ゴールを叩き込んだ」などとレポート。

 さらに、「今季プレミアリーグ15試合のうちスタメンは6試合のみだが、タナカはリーズで最も影響力のある選手の1人になりつつある。すでに中盤から重要なゴールを2つ奪っている」との評価を送る。加えて、チームがチェルシー戦より3-5-2のフォーメーションを採用していることで、「新しいシステムでも存在感を示している。(同じ中盤の)ショーン・ロングスタッフが負傷しているため、復帰までの間にタナカの出場時間はさらに増える見通しだ」と指摘。今後、より多くの出場機会を得られると予想する。

 また同メディアによると、今シーズンを過ごす中で田中自身が、「プレミアリーグで通用するのかについて疑念を抱いていると明かしたばかりだった」と説いており、その上で、「だが、その心配はもう払拭されたと言っていいだろう」と綴っている。

 田中はビッグクラブとの2試合で披露したその印象的なプレーにより、“昇格組”であるリーズに間違いなく大きな勢いをもたらした。この先、シーズン中盤から後半にかけて、背番号22の注目度はさらに高まっていくことになりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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