◇国内女子最終戦◇JLPGAツアーチャンピオンシップ リコーカップ 最終日(30日)◇宮崎CC◇6543yd(パー72…
◇国内女子最終戦◇JLPGAツアーチャンピオンシップ リコーカップ 最終日(30日)◇宮崎CC◇6543yd(パー72)◇晴れ(観衆4453人)
鈴木愛の今季2勝目、通算22勝目を支えたクラブの一つが、ピンクのヘッドがかわいいレディースパターだった。逆目、順目、上り、下りとライン次第で極端に重くなったり、延々と転がって止まらなかったり。多くの選手を翻弄した宮崎CCの高麗グリーンで、4日間平均のパット数26.5は1位の柏原明日架の26に次ぐ2位。「もう大活躍でした」と言葉のトーンが上がるほどグリーン上で助けられた。
9月末「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」から始まった5試合連続予選落ち。予選落ちのなかった日米共催「TOTOジャパンクラシック」を挟んで「伊藤園レディス」でまた予選落ち。ショットもそうだが、絶不調だったパットを何とかしようとピンクヘッドの「GLe2 ECHOレディス」を投入したのは、プロ転向した2013年以来の自己ワーストタイ3試合連続予選落ちを喫した後、10月中旬「富士通レディース」の時だ。
2019年に一般発売されて、同年の7勝を何度かサポートした。「ミスがミスにならない。私のパターの中でダントツに簡単」と言う愛器。「いつも自分のその時のフィーリングに合っているパターを使うんですけど、これは本当にどうしようもなくなった時に使うんです」。つまり毎回頼ってしまえば、スキルの低下を招くほど使い手に易しいので、できれば使いたくない“最後の手段”なのだ。
今週のグリーンにはうってつけだった。「ピン型だと操作性はいいけど、緊張した場面では厳しい。これはマレット型でヘッドが大きいし、安心感がありますから」。部門別スタッツの平均パット数(パーオンホール)で、プロ2年目の2014年から3度の1位を含めて一度もトップ10を外したことがないパットの名手の打った奥の手が、ずばりハマった4日間となった。
<最終日のセッティング>
1W:ピン G440 LST ドライバー(9度)
シャフト:ピン ALTA JCB(長さ45.5インチ、55g、硬さS)
グリップ:イオミック
FW:G440 LST フェアウェイウッド(3番15度)、G440 MAX フェアウェイウッド(5番19度)
シャフト:ピン ALTA CB(65g、R)
UT:G440 ハイブリッドユーティリティ(4番23度、5番26度)
シャフト:ピン ALTA CB(70g、R)
アイアン:ピン ブループリント S アイアン(6番~W)
シャフト:日本シャフト NSプロ 850GH(S)
ウェッジ:ピン s159 ウェッジ(50、54、58度)
シャフト:ピン CFS