21日に開催された第4回 全日本大学準硬式野球東西対抗日本一決定戦甲子園大会(以下、甲子園大会)。各地区から選ばれた選手…
21日に開催された第4回 全日本大学準硬式野球東西対抗日本一決定戦甲子園大会(以下、甲子園大会)。各地区から選ばれた選手50人がいたが、最注目として見られていたのは東日本選抜の竹川葉流だった。
身長177センチ、体重90キロの鍛えられた肉体から、最速152キロを投げ込む。この剛速球に加えて、前日の記者会見では「NPBに入って活躍する」と堂々宣言。今回のドラフトで中央大・大山北斗がソフトバンクから育成8位から指名を受けたが、それに続く意思を示した。
準硬式の認知を広める意味でも、甲子園大会は「自分たちを売り込む試合だ」と覚悟を持って竹川は甲子園のマウンドに上がった。
7回途中からの登板だったが、結果は打者9人相手に1安打で1失点。三振は2つという投球内容だが、最速149キロを計測。自慢の速球は甲子園で十分発揮したと言えるだろう。
竹川自身は「文武やり切ることも出来たので、合格点だと思います」と納得しているところもあれば、課題も感じているようだ。目標にしていた155キロを投げられなかったこともあるだろうが、卒業後に上のステージ進むために、もっと成長をしないといけないと感じているからだった。
「プロの世界へ進んでいく選手は、その武器1つで飯が食えるくらいの球種を持っていると聞いたことがあります。その点でいえば、自分にはまだありません。なので準硬式史上最速くらいを出さないと強みにはできないと思っています。
変化球に関しても三振がとれる決め球が習得出来れば、近づくことが出来ると考えています」
そのためにも「日本人メジャーリーガーみたいに、365日を野球につなげるくらいの意識でやらないといけない」と自分を追い込む覚悟はある。目標を達成したいという気持ちはもちろんだが、成長への好奇心。そして周りを見返したいという野心があるからだ。
「準硬式になってから注目してもらえるようになって、熱くなれてきたと思います。高校までは自分へワクワクしなかったし、コミュニケーションも下手。勉強も得意ではなかったので、準硬式で人生が変わって、熱くなってきたと思います。
一方で期待してくれている声もありますが、本気で言っているわけではないと思っています。なので、硬式に負けずに準硬式でもやってやるというハングリー精神、這い上がっていく気持ちは強いです」
母校・江戸川を含めて、東東京から公立校が甲子園へ行くことは厳しい状況になっている。だから「都立から甲子園は無理とか、レベルが低いとか、そういったことがあると思う」と竹川は江戸川時代を振り返る。その状況を変える意味でも、「都立出身でもやれるんだという姿を見せたい」と諦めようとしている後輩たちのためにも、見返そうとしているのだ。
今シーズンの公式戦は終了。いよいよ最後の1年に向けてオフシーズンに突入する。3つの大会で優勝すれば、全国大会への切符を掴む。アピールする機会を増やせることはもちろんだが、「リーグ戦で色んなことに挑戦できる」と個人だけではなく、チームとしてもプラスだと考えている。
そのためにもさらなる飛躍が必要だ。今回達成できなかった155キロを目指し、竹川は大事なオフを迎える。