<第43回全日本大学9ブロック大会:九州選抜0―4関東選抜>◇21日◇決勝◇甲子園球場 地区ごとで選抜チームを編成して、…

<第43回全日本大学9ブロック大会:九州選抜0―4関東選抜>◇21日◇決勝◇甲子園球場

 地区ごとで選抜チームを編成して、地域No.1を決める全日本大学9ブロック大会(以下、9ブロック大会)。甲子園球場を舞台に決勝戦が行われ、前回王者・九州選抜は0対4で敗戦。関東選抜相手にホームが遠く、連覇とならなかった。

 主将として即席チームをまとめてきた産業医科大・古本純大(北野出身)は閉会式中も、どこか顔つきは曇っているように見えた。準優勝に終わった悔しさかと思われたが、それは違った。

 「個々で満足していないです。現在5年生ですが、今回良い選手にたくさん出会えたことで『もっと成長したい』と思うきっかけになりました。ですので、来年の夏までは野球が出来るので、まだまだ実力が足りないと感じています」

 9ブロック大会のみならず、古本は午前中に開催された第4回 全日本大学準硬式野球東西対抗日本一決定戦甲子園大会にも参加。医大生である古本にとって、多くの猛者たちに出会い、刺激を受けたのだ。

 古本に限らず、準硬式野球は多くの医学部生がプレーしているのが特徴。文武両道を大事にする連盟の動きがあってのことで、「同世代は働き始めている中、子どものように夢を追いかけながら、勉強も頑張れることは素晴らしい連盟だと思います」と改めて準硬式に感謝している。

 「もちろん医学部の勉強を頑張ります。でもこうやって野球に対して真剣に取り組む選手も多いです。なので、今回のような交流を通して、自分はもっと成長できることを実感することが多いと思います」

 医学部には硬式野球がほとんどないそうだが、準硬式は多い。なので、「もう甲子園は縁のないところだと思っていた」という古本。だからこそ、9ブロック大会の決勝戦で甲子園に行けることがわかったことはモチベーションになったのはもちろん、選ばれたときは喜びが大きかった。

 「昨年、九州選抜に選ばれてから知りました。北野のときは甲子園を目指しましたが、どうしても達成できない。いろいろ厳しいので、本当に遠い存在でした。そんな舞台で上手い選手たちと高いレベルで野球が出来るので、モチベーションになりましたし、情報交換も出来たので、刺激をもらいました」

九州選抜

決勝戦ではベンチで待機。味方の逆転を信じて応援をしながら準備をしていた。しかし、関東選抜の投手陣を攻略できず、準優勝に終わった。最高の結果を残せなかったが、「あまり有名なリーグにいる自分を見に来て、選んでくれたのは嬉しかったし、楽しかった」と改めてスタッフ陣へ感謝の思いを伝えた。

 6年生の夏まで継続するとのことで、現在の最速141キロを150キロまで伸ばすことが、個人の目標だという。それが達成した時は、「来年も甲子園に出られたらと思います」と再び聖地に戻ってきたいと語った。

 母校・北野へ行くと、「準硬式のことや、自分が甲子園で投げたことを知ってくれている」とのことで、準硬式の認知が高まっていることを実感しているという。連盟の活動はもちろんだが、古本のような選手たちが活躍していることが大きいことは間違いない。

 是非目標の150キロをクリアして、来年も甲子園の舞台に古本が来ることを期待したい。