「春高バレー」として知られる「JVA第78回全日本バレーボール高等学校選手権大会」(産経新聞社など主催)の京都府予選は1…
「春高バレー」として知られる「JVA第78回全日本バレーボール高等学校選手権大会」(産経新聞社など主催)の京都府予選は15日、島津アリーナ京都(京都市北区)で決勝戦が行われた。男子は東山が昨年の覇者、洛南を破り優勝。女子は京都橘が着実に得点を積み重ね北嵯峨を圧倒し5連覇を決めた。両校は来年1月に東京体育館(東京都渋谷区)で開かれる全国大会に出場する。
セッター中心に多彩な攻撃
東山はライバルとして接戦を繰り広げてきた洛南との決勝戦で、セッターを中心に多彩な攻撃を披露。昨年からスタメンとして活躍してきた2年エースの岩田が好機にスパイクを重ね、勝利を引き寄せた。
試合では着実に得点を重ね、第1セットを先取。第2セットは洛南と競り合う展開になったものの、勝負どころでの集中力の高さを見せてセットを連取した。洛南はブロックが決まらず、攻撃で良い形を作れない場面が続き、東山の勢いを止められずにストレート負けを喫した。
東山の豊田充浩監督は「粘りあいの試合だったが、全国で戦ってきた経験を生かし、自分たちから崩れず待ち構えるバレーができた」と振り返った。
高速立体バレーを展開
京都橘はセッターからアタッカーへと的確にボールを繋ぐ「高速立体バレー」を展開。序盤から相手に落ち着く暇を与えない積極的な攻撃を続け、府予選では5年連続の優勝、28回目の全国大会出場を決めた。
第2セットでは、1年ながらエースを務める片岡がサーブでの5連続得点を呼び込み勝利に貢献。北嵯峨はベンチに突っ込みながらレシーブを上げるなど全力プレーを続けたが、惜しくも及ばなかった。
京都橘の竹内絢音主将は「自分たちのミスで失点する場面が多かった。全国までの課題として取り組みたい」と話し、片岡優選手は「3年生と1日でも長くプレーしたかったので、全国への切符を勝ち取れてうれしい」と話していた。(小野田銀河、写真も)