本命サイドのガチガチ決着が目立つデイリー杯2歳Sだが、近10年で最も馬連が安かったのは15年の220円だ。2番人気の…
本命サイドのガチガチ決着が目立つデイリー杯2歳Sだが、近10年で最も馬連が安かったのは15年の220円だ。2番人気のエアスピネルが1番人気のシュウジに完勝した一戦を振り返る。
この年のデイリー杯2歳Sは一騎打ちムードだった。1番人気は1.7倍で岩田康誠騎手のシュウジ。デビューから新馬、中京2歳S、小倉2歳Sと無傷の3連勝。いずれも危なげないレースぶり、加えてマイルも克服済みとあって、不動の主役だった。これに続く2番人気が2.6倍でエアスピネル。2カ月前に阪神のデビュー戦を快勝。父がキングカメハメハ、母が秋華賞馬のエアメサイアという良血に加え、武豊騎手が手綱を取ることもあって、大きな期待を集めていた。
レースはシュウジが逃げた。これをマークするようにエアスピネルが好位で運ぶ。前半1000mは61秒7のスロー。この時点で2頭の競馬になることはほぼ確定だったといえるだろう。直線に向いてシュウジが逃げ切りを図るが、これを一完歩毎に追い詰めたのがエアスピネル。残り200mであっさりと捕らえると、そこからはワンサイド。終わってみれば3馬身半差の大楽勝で重賞初制覇を果たしたのだった。
その後の出走馬の活躍にも触れておこう。エアスピネルは惜しくもGIに届かなかったものの、3歳時はクラシック路線、古馬となって以降はマイル路線を盛り上げ、晩年はダートのマイラーとして存在感を発揮した。また、シュウジは芝ダートの二刀流で活躍し、3歳時には阪神Cを制覇。また、3着のノーブルマーズも5歳時の宝塚記念で3着に大健闘するなど、中長距離路線で大きく羽ばたいたのだった。