「春の高校バレー」として知られる「JVA第78回全日本バレーボール高等学校選手権大会」の栃木県代表決定戦は8日、大田原市…

「春の高校バレー」として知られる「JVA第78回全日本バレーボール高等学校選手権大会」の栃木県代表決定戦は8日、大田原市の県北体育館で行われた。男子は足利大付が作新学院を下し、7年連続45度目の優勝を決め、女子は国学院栃木が宇都宮文星女を破り、3年連続39度目の全国大会の切符を手にした。

男子の足利大付はストレート勝ちしたものの、各セットとも、一度はリードを許すなど厳しい試合展開となった。第1セット、得点を先取しながらミスが重なり追いつかれ、さらにリードを許したが、連続得点を決めて逆転。このセットを奪った。続く第2、第3セットも作新学院に得点を先行され、追う展開にとなったが、持ち味の攻撃的なバレーで得点を重ね、試合の流れを呼び込みんだ。さらに攻撃を畳みかけ、リズムを取り戻し、ストレート勝ちを決めた。

女子は国学院栃木が第1セット、強力なスパイクやブロックを決め、リードし試合を先行。しかし、立ち上がりに力みが目立ちミス相次いだ。一度は同点に追いつかれるも、勝ち越しは許さず、巧みな攻撃とレシーブにこだわった粘り強いバレーででリードを広げ第1セットを先取した。

その後はリズムを取り戻し、第2、第3セットともペースが安定。第2セットからトスを早くするなど攻撃パターンを変え、勝負どころでは機動力を生かした攻撃で得点を重ね、追いすがる宇都宮文星女をはねのけた。

足利大付、国学院栃木は来年1月5日、東京都渋谷区の東京体育館で開幕する全国大会に県代表として出場する。(伊沢利幸)

【男子・足利大付】

新井房巳監督「昨年から試合に出ている主将の田中瑛士ら2人がチームを引っ張り勝つことができて本当にうれしい。春高ではもう少しミスを減らして攻撃が生かせるようにしていきたい」

田中瑛士主将「作新の守備がよくて苦戦したが、自分たちのバレーはできた。練習でやってきたことを冷静に試合で出せたのが勝因だと思う。春高では日本一を目指して戦いたい」

【女子・国学院栃木】

生井達哉監督「ストレートで勝てたのが非常によかった。第1セットでは追い上げられ、課題は多いが、チームをもっと磨き上げ、春高ではベスト8を目指して頑張りたい」

星優凛(ゆりん)主将「自分たちのバレーをしっかりやって勝ち切ることができた。レシーブにこだわった粘り強いバレーで春高では一つでも多く勝ち抜き、みんなと一緒にバレーがしたい」