「春の高校バレー」として行われる「JVA第78回全日本バレーボール高等学校選手権大会」(産経新聞社など主催)の埼玉県予選…
「春の高校バレー」として行われる「JVA第78回全日本バレーボール高等学校選手権大会」(産経新聞社など主催)の埼玉県予選女子で8日、2年ぶり18度目の春高切符を手にした細田学園。さいたま市桜区のサイデン化学アリーナさいたまで春日部共栄を3-1で破った。同校は来年1月5日に東京都渋谷区の東京体育館で開幕する全国大会に出場する。
第1セット、細田学園は昨年の同大会男子優勝校、埼玉栄の定山蒼昊を兄に持つ定山桜和(2年)のクロス、松本絆奈(1年)の角度のあるスパイクが決まり得点を重ねた。春日部共栄は秋葉彩芭(3年)の高さある攻撃などで追ったが、及ばなかった。
第2セット、細田学園は中島果穂(1年)が攻守に活躍。後半はチームのサービスエースも出て、接戦を制した。春日部共栄は成田梅衣(3年)のスペースを突く攻撃などが決まり一時はリードしたが、後半に守備陣のレシーブミスなどが出て崩れた。
第3セット、細田学園は平沼日頼(2年)の力強いスパイクなどが決まったものの攻撃陣が相手ブロックにつかまるなど苦戦。春日部共栄は小川朱音(2年)の攻守にわたる活躍で、このセットをもぎ取った。
第4セット、細田学園は「気持ちを入れよう」(嶋崎紗恵子主将)の鼓舞通り好スタートを切った。後半もスペースを突くスパイクなどが決まり得点を重ね、突き放した。春日部共栄は最後まで細田学園の手堅い守備にてこずった。
この日、2階席には両校の生徒の大応援団が集結。細田学園はブラスバンドとチアリーディングの応援で華やかな応援を繰り広げた。春日部共栄は男子野球部員が駆け付け、メガホンで豪快な声援を送るなどして会場を盛り上げた。(昌林龍一)
〇細田学園・伊藤潔美監督「3年生が少ないので試合に飲み込まれないかと不安だったが、選手は伸び伸びとやってくれた」
〇細田学園・嶋崎紗恵子主将「チーム一丸で戦えた。1セット取られた後、気持ちを切り替え、出だしから気持ちを入れた」
●春日部共栄・鱒渕凌大監督「コンビバレーが一番の強みのチームだが、この試合の中では、レシーブが少し安定しなかった」
●春日部共栄・冨永果杏主将「悔しい。ブロックアウトやワンタッチを誘うことはうまくいったが、サーブレシーブが崩れた」