「春の高校バレー(春高バレー)」として知られる「JVA第78回全日本バレーボール高等学校選手権大会」(産経新聞社など主催…
「春の高校バレー(春高バレー)」として知られる「JVA第78回全日本バレーボール高等学校選手権大会」(産経新聞社など主催)の京都府予選が11月8日から始まる。開幕を前に、激戦区京都の強豪校を6回にわたって紹介する。
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府立北嵯峨(右京区)は明治国際医療大(南丹市)の女子バレー部監督も兼任する橋本純一総監督と、北嵯峨で橋本総監督の指導を受け、卒業後にバレーボール女子日本代表としてアテネ、北京と2つの五輪を経験した大村加奈子監督(48)が指導する。
世界最高峰の舞台に立った大村監督は「厳しい指導が勝ちに結び付くわけではない。選手たち自身が勝ちたいという思いを持ってプレーすることが何よりも重要」と自身の経験をもとに選手の自主性を重視する。
令和2年には府予選を勝ち抜き春高を経験したものの、その後は予選の壁を打ち破れておらず、今夏の全国高校総体(インターハイ)府予選では準々決勝で敗退を喫した。
大村監督は「まだまだ緊迫した場面での経験が足りない」と敗因を分析。「周りの選手のためにプレーをしようという思いが緊張をほぐす。コート上で失敗やミスを嫌うようであってはならない」と、バレーという競技への向き合い方にこだわる。
「チームのために」という大村監督の姿勢を体現するのが、3年で主将の笠置かれん選手(18)だ。昨年8月に前十字靭帯(じんたい)と半月板を負傷し、今年4月に練習に復帰したばかり。スタメンは逃したものの、誰よりも大きな声でチームを鼓舞している。
「けがをした状態で主将を務め、難しいことも多かった」と笠置さん。チームがインターハイ府予選を準々決勝で終えたときにも「自分が主将なんてやっているからだ」と悔やんだ。そんなときに大村監督の「自信を持ってやらないとダメ」という言葉に心を動かされたといい、「コートの外だからこそ気付けることもある。自分なりの精一杯を出したい」と決意を語った。(小野田銀河)