「春の高校バレー」として行われる「JVA第78回全日本バレーボール高等学校選手権」(産経新聞社など主催)の茨城県予選男女…

「春の高校バレー」として行われる「JVA第78回全日本バレーボール高等学校選手権」(産経新聞社など主催)の茨城県予選男女決勝が3日、日立市池の川さくらアリーナで行われ、土浦日大が令和元年以来6年ぶりに男女そろって優勝を果たした。男子は4年連続、女子は6年ぶりの優勝となる。両チームは来年1月5日に東京体育館(東京都渋谷区)で開幕する全国大会に挑む。

底力発揮し大会4連覇

男子決勝は、全国大会常連の土浦日大に対し、7年ぶりに決勝へ駒を進めた勝田工が挑む構図となった。

土浦日大は第1セット、「優勝しなければいけないというプレッシャー」(吉田達也監督)が災いしてボールコントロールが思うようにいかない場面もあったが、主将の桜井大也がポイントを奪って競り勝った。

続く第2セットでは白土涼介の攻撃が光り、勢いに乗る。水田哲平も強打を放ち、応援団の声援に応える余裕も見せた。

一転して第3セットは、守備が崩れるなどして一進一退の攻防となった。しかし、桜井らが底力を発揮して5連続得点し、大会4連覇を成し遂げた。

吉田監督は、全国大会を見据えて「ディフェンスを強化し結果を残す」。水田は「速いトスを打ち分けるのが得意なので、さらに練習して堂々とプレーしたい」と意気込みを語った。

一方、26年ぶりの全国切符獲得を目指した勝田工は、第3セットに久保田蓮の力強いスパイクでリードを奪うなど、気迫が際立つ戦いぶりを見せた。強豪校を相手に一歩も引かない心意気を示した選手たちに、会場に集まった学校関係者や観衆からは大きな拍手が送られた。

「狙われてもチャンスに」

女子決勝は、優勝候補筆頭と評されてきた土浦日大と前回優勝校の日本ウェルネスが対戦した。日本ウェルネスは攻撃にミスが目立って流れを引き寄せることができず、主導権を握った土浦日大がストレート勝ちを収めた。

速いコンビバレーを持ち味とする土浦日大は、セッターの小堀紗(すず)を中心に多彩な攻撃を組み立てた。「相手ブロックを惑わせるぞ」と小堀から得点を任せられた主将の江後田夏姫(なつき)やエースの前田心愛(ここあ)がスパイクを打ち込み、立て続けに得点をものにした。

第2セットでは、日本ウェルネスがスパイクやサービスエースでデュースに持ち込むが、土浦日大は勢いを失うことなく反撃してリードを譲らなかった。第3セットでも積極的な攻撃を仕掛けられたが、選手同士で励まし合って得点を重ね、全国大会への返り咲きを果たした。

土浦日大の遠藤孔太監督は勝因について「速いテンポの攻撃」と分析し、全国大会に向けて「明るく楽しく元気よく、全力でベスト4を目指す」と話した。

前田は「自分が狙われてもチャンスにできるぐらい守備力を上げていく」と気を引き締めていた。(谷島英里子)