「春の高校バレー(春高バレー)」として知られる「JVA第78回全日本バレーボール高等学校選手権大会」(産経新聞社など主催…
「春の高校バレー(春高バレー)」として知られる「JVA第78回全日本バレーボール高等学校選手権大会」(産経新聞社など主催)の京都府予選が11月8日から始まる。開幕を前に、激戦区京都の強豪校を6回にわたって紹介する。
◇
京都の王者、京都橘(伏見区)を率いるのは、40年以上同校で指導してきた三輪欣之監督(65)。「高速立体バレー」を掲げたチーム作りが特徴で、「完成とまでは言わないがかなり成熟してきた」と春高予選に期待する。
今夏の全国高校総体(インターハイ)府予選を制し、9月には滋賀で開催された国民スポーツ大会ビーチバレーで、3年の井上歩美選手(18)が府代表選手として日本一に輝いた。勝者のメンタルを武器に春高バレー府予選5連覇を目指す。
他校からも注目されてきたエースの3年、大塚美花奈選手(18)はインターハイ府予選で足を負傷。主将の座を譲りスタメンから外れたが、コート外からバレーを考え、チームにどう貢献できるかを見つめなおしてきた。けがから再起し、スタメン復帰を目指しており「力強いスパイクに注目してほしい」と自らのプレーを語る。
大塚選手から主将を引き継いだ3年の竹内絢音選手(17)も「高さがないチームだからこそ、伝統の速さと技術で勝負をかける。1戦1戦集中して臨みたい」と意気込みを語る。
京都随一の伝統を誇る同校。三輪監督は「伝統に甘えて、個人の勝ちへの貪欲さが薄い」と厳しい評価を投げかける一方で、技術面に関しては「10年前と比較すると入学時から高い技術を身に付けている部員が多い」と驚きを隠さない。
40年の監督キャリアで得た人脈を活用し、大学生との練習試合を積極的に取り入れており、「大学生のしたたかなプレーから学んでほしい」と三輪監督。同校にバレー用品を納品する大橋文彦さん(56)も「他校と比べ物にならない勝ちへの執念が三輪監督の指導の根幹にある」と熱っぽく語る。(小野田銀河)