11月1日、ルヴァンカップ決勝が国立競技場で行われ、サンフレッチェ広島が3−1で柏レイソルを下し、2022年以来3年ぶ…
11月1日、ルヴァンカップ決勝が国立競技場で行われ、サンフレッチェ広島が3−1で柏レイソルを下し、2022年以来3年ぶり2度目の優勝を飾った。その勝敗を決したのが、広島の“ロングスロー戦術”だった。
スロワーは中野就斗だ。「小さい頃に野球選手を目指していた」という“強肩自慢”の25歳は前半25分、右サイドのタッチラインからゴール前のニアサイドへロングスロー。柏のGK小島亨介の前に佐々木翔と東俊希の2人がポジショニングし、わざと“カオス状態”を作って小島の動きを制限すると、その後方から荒木隼人が打点の高いヘディングで合わせてゴールに押し込んだ。
さらに2−0で迎えた前半アディショナルタイム。再び中野が、今度はゴールラインギリギリのニアサイドに勢いのあるボールを投げ込むと、GKのブロック役2枚のうちの一人である佐々木がヘディングでフリック。ボールの軌道を変えて後方へ流すと、ファーサイドで“待っていた”ジャーメイン良が左足ボレーで豪快にゴールネットを揺らした。
中野の“強肩”に加えて、柏のGK小島が身長183cmとGKとしては高さに不安があること、フィールドプレイヤー10人中、身長180cm以上の人数が柏の2人に対して、広島が7人と優位性があったことも踏まえ、広島がしっかりと準備し、デザインしてきたロングスロー戦術で大きな2得点を奪った。
■「アーセナルのようなデザインされたセットプレーはお見事」
この広島のロングスロー戦術に対して、SNS上には「このロングスローの形は完璧すぎるよね」「ロングスロー嫌いだけどとっても効果的」「ロングスローの時、GKの前に2人壁作ってGK動けなくしている プレミアのアーセナルのようなデザインされたセットプレーはお見事」「日本代表でも取り入れたらいいのに」「中野を日本代表のロングスロー要員として選出しよう」などの声が寄せられた。
これらのコメント以外に「アンチフットボールだ」と批判の声も多く寄せられたが、結果としてロングスローから2得点が生まれたことは事実であり、それに対する対策が不十分だった柏側にも原因がある。改めてロングスローの有効性を認識し、今後の活用法及び対策法が問われることになったルヴァンカップ決勝となった。