「春の高校バレー(春高バレー)」として来年1月に行われる「JVA第78回全日本バレーボール高等学校選手権大会」への出場権…

「春の高校バレー(春高バレー)」として来年1月に行われる「JVA第78回全日本バレーボール高等学校選手権大会」への出場権をかけた千葉県代表決定戦(県バレーボール協会、産経新聞社など主催)の準々決勝と準決勝が1日、男子は東金アリーナ(東金市)、女子は茂原市市民体育館で行われた。男子は市立船橋と東京学館船橋、女子は敬愛学園と市立船橋が勝ち進んだ。決勝は男女ともに東金アリーナで2日に行われる。

男子

準々決勝で幕張総合に快勝した市立船橋は、実力が拮抗(きっこう)する習志野と準決勝で対戦。市立船橋は第2セット、エースの3年生増田が持ち前のジャンプ力を生かしたスパイクと強烈なサーブで着実に得点を重ねる。2点差以内で食らいついてくる習志野のプレッシャーに負けず、ストレート勝ちした。習志野は3年生アタッカーのローガンが身体能力を生かして奮闘したが、勝負どころでミスが出て逆転できなかった。

準決勝のもう一試合は、準々決勝で白井に逆転勝ちした東京学館船橋が、千葉商大付に地力の差を見せつけて完勝した。東京学館船橋は準々決勝で第1セットを先取された反省を生かし、185センチの3年生エース宇井謙にボールを集め、高さで勝負。千葉商大付のブロックの上からスパイクを打ち抜いて得点を量産し、要所でのブロックも効果的だった。

女子

準々決勝で二松学舎柏を下した敬愛学園は、準決勝で植草学園大付と対戦した。第1セットは30点台にまでもつれ込む激戦となったが、敬愛学園が永盛の強打などでセットを奪う。

しかし、第2セットは植草学園大付の高さのある攻撃に苦戦。ミスも響いて流れをつかめないまま、セットを落とす。

第3セットは一転、終始敬愛学園のペースとなった。序盤から相手の攻撃をことごとくブロックで阻み、主導権を握ると、多彩な攻めで翻弄。根本の力強いスパイクなどで着実に加点し、決勝に駒を進めた。

一方、昨年の覇者、習志野を破って準決勝に勝ち上がった市立船橋は、市立柏と対戦。セットカウント1-1で迎えた第3セット、市立船橋は押切や屋代の強烈なスパイクで得点を重ね、試合を優位に進める。田巻のサービスエースも決まり、熱戦を制した。