「春の高校バレー(春高バレー)」として来年1月に行われる「JVA第78回全日本バレーボール高等学校選手権大会」への出場権…
「春の高校バレー(春高バレー)」として来年1月に行われる「JVA第78回全日本バレーボール高等学校選手権大会」への出場権をかけた千葉県代表決定戦(県バレーボール協会、産経新聞社など主催)の最終ラウンドが1、2日に開催される。1次ラウンド、2次ラウンドを突破した4チームに、全国高校総体県予選のベスト4を加えた男女各8チームで県代表の座を争う。
男子展望
今年は例年になく予想が難しい。新人戦は東京学館船橋、関東大会県予選は習志野、全国高校総体県予選は東京学館船橋が優勝している。市立船橋は全国高校総体県予選で東京学館船橋を相手にフルセットに持ち込み、3セット目で28―30という僅差で敗れているが、優勝できる実力は十分にある。この3強に対して、八千代松陰、幕張総合、白井、千葉商大付、市立柏が追いかける展開。
東京学館船橋は3年生が主力のチームで、完成度が最も高い。守備が固く、ミスが出づらいオーソドックスなバレーでエースの宇井、永井にボールが集まる。安定感のある試合運びが持ち味だ。
習志野は選手層が厚く、より強固なブロック力で東京学館船橋や市立船橋のレフト攻撃を封じ込める布陣で臨んでくることが予想される。全国高校総体県予選に比べてチームの作り方を進化させて大会に臨む可能性が高い。
市立船橋は、エース増田を中心にしながらも、全国高校総体県予選からの改善点としてブロック力増強を狙ってチームを進化させてくると予想される。
女子展望
今年度の軸となるのは敬愛学園。続いて市立船橋、柏井、植草学園大付がチャンスをうかがうという構図だ。敬愛学園は新人戦、関東大会県予選、全国高校総体県予選とすべて制覇しており、各校がどのような対策をしてくるか楽しみ。習志野、市立柏も戦力補強が充実しており、上位を狙えるチャンスはある。
今年度も実力が拮抗(きっこう)したチームが多く、ベスト4に残ったチームを軸として熱い戦いが起こる予感。敬愛学園が全国高校総体に出場した経験値の差で春高代表まで一気に突き進むのか、リベンジに燃える市立船橋がこれを止めるのか。また、柏井や植草学園大付がこの争いに割って入ってくるのかなど、目が離せない熱戦が期待される。