「春高バレー」の愛称で知られる「JVA第78回全日本バレーボール高等学校選手権大会」の宮城県大会(県バレーボール協会、仙…

「春高バレー」の愛称で知られる「JVA第78回全日本バレーボール高等学校選手権大会」の宮城県大会(県バレーボール協会、仙台放送、産経新聞主催)は25日、同県利府町のセキスイハイムスーパーアリーナで男女決勝が行われ、男子は東北が4年連続34度目、女子は古川学園が21年連続46度目の全国切符を手にした。

男子は第1シードの東北が、仙台商にストレート勝ちした。今年のチームは登録メンバーの平均身長が180センチと例年より「高さ」に欠くが、主将の高橋勇哉(3年)を中心に速さを追及したコンビバレーが光った。相手守備陣の隙をつくフェイントや、サーブで試合の流れを引き寄せる勝負強さも目立った。

仙台商は左利きエースの高橋伶(3年)がチームを引っ張った。客席を埋めた大応援団の声援も後押しし、第2、3セットは一進一退の接戦に持ち込むなど、優勝候補に迫ったが、あと一歩及ばなかった。

2年連続同じ顔合わせとなった女子は「絶対王者」古川学園の強さが際立った。19歳以下日本代表として世界選手権に出場した中川いちの(3年)やエースの渋谷美穂(3年)ら主力が躍動。速攻とフェイントを織り交ぜた多彩な攻撃も完成度が高く、日本一を目指す常連校のプライドと気迫が勝った。

利府は相手の強烈なスパイクを何度も拾う粘り強い守備が光った。主将の小野寺さくら(3年)を中心に「伝統の全員バレー」で意地をみせたが、最後は王者の壁に阻まれた。

◇東北・吉田康宏監督「とにかく県大会を勝ち抜くことができて、ほっとしたというのが本音。今年のチームはそこまで強くないが、粘り強さとチームワーク、組織力は評価している。全国大会では反復練習の成果を発揮し、普段通りのプレーができれば」

◇東北・高橋勇哉主将「ストレートで勝ててほっとしたというのが率直な思いです。粘りから繰り返し点を取りにいき、最後は流れをつかんだかなと思う。自分も要所で決めることができた。最後の大会は自分たちの目標を達成できるよう、気を抜かずにやっていきたい」

◇古川学園・岡崎典夫監督「重圧がかかる中で普段通り、自分たちの力を発揮して伸び伸びとプレーしてくれたことが何よりだった。今のチームはキャリアを踏んでここまできた。皆さんが笑顔になれるよう、全国大会で最後の伏線を回収していきたい」

◇古川学園・菊地紅音主将「ストレートで勝ててほっとしている。試合中は最後まで決して油断しないよう、何度も仲間に声をかけた。仲間がつないでくれた高校最後の全国大会。もっと精進して日本一を取りにいきます」(白岩賢太)