日本代表のMF鎌田大地(クリスタル・パレス)が、ロンドンでの独占取材で“強豪国撃破”の鍵を明かした。【映像】鎌田を中心…

日本代表のMF鎌田大地(クリスタル・パレス)が、ロンドンでの独占取材で“強豪国撃破”の鍵を明かした。
メキシコ代表、アメリカ代表と戦った9月シリーズはいずれもノーゴールに終わった日本代表。鎌田は「攻撃の部分で、やはりアジア最終予選とは全く違うことをしないといけないと思った」と語り、「自分たちがボールを持って大事に崩していく部分はトライしないといけないが、上のレベルに行けば行くほど、やっぱり0から100崩してゴールを奪うのは、なかなか今の現代サッカーでは難しい」と続けた。
そして、「ボールを取った後のカウンターの質だったりだとか、できるだけ素早く攻めるということだったり、もっと攻撃の部分で怖さを出していく必要がある」と提言した。
メキシコ戦では、そうした“縦に速い攻撃”でビッグチャンスを作れてもいた。とくに後半8分の場面。DF瀬古歩夢の縦パスをMF三笘薫が落とし、中盤で前を向いた鎌田が鋭い縦パスを供給。そこからMF久保建英、FW上田綺世、MF堂安律、再び久保と繋がり、最後はMF南野拓実がフィニッシュしたシーンだ。
システムの構造上の利点も語る

南野のシュートは惜しくも枠外となったが、流れるような連携から生まれた“縦に速い攻撃”。鎌田は「最初に左にボールが出た時に僕は薫(三笘)のサポートに行きましたけど、拓実くん(南野)が良い位置を取ってくれたからボランチが引っ張られて、僕が空いた」と連携面の良さを強調する。そして、「僕がここ(中盤)でもらった時には、もう構造上で自分たちが3バック、相手が4バックなら、間違いなく相手の逆サイドのポケットが空く。見るとかじゃなくて、そこはまず頭に入っている」と狙い通りの攻撃だったことを明かした。
さらに鎌田は「ボランチをやっている時は、逆サイドの10番(シャドー)を使うというのをよく考えているし、(周囲にも)伝えている」と説明。「ポケット侵入の回数を増やせれば、チャンスが多く作れる。現代サッカーはポケットをいかに使えるか次第みたいな感じでもあるので、すごい良いシーンだったと思いますし、こういうシーンを増やしていくことが大事かなと思います」と手応えを感じてもいた。
10月14日に対戦するブラジル代表は文字通りの強豪国で、10日には韓国代表を5-0で粉砕した通り好調でもある。日本代表が勝利を奪うには、鎌田が語った通り“縦に速い攻撃”が鍵となりそうだ。
(ABEMA/サッカー日本代表)