現地10月8日(日本時間9日)、U-20ワールドカップの決勝トーナメント1回戦となるラウンド16が行われ、U-20日本…

 現地10月8日(日本時間9日)、U-20ワールドカップの決勝トーナメント1回戦となるラウンド16が行われ、U-20日本代表が延長戦の末に、0-1でU-20フランス代表に敗れた。

 グループAを3戦全勝で首位通過した日本と、グループDを2勝1敗の3位だったフランスとの対戦。序盤から日本が試合の主導権を握り、次々とチャンスを作り出した。

 前半23分にはCKからの2次攻撃でMF佐藤龍之介、MF齋藤俊輔が連続でシュートを放つも、ゴールならず。同26分には鮮やかな連携からMF大関友翔が左サイドを突破して、ゴール前にラストパスを送るもFW神田奏真が倒され、ビデオ判定が入ったものの、ノーファウル。同35分には齋藤が強烈なシュートを放つもクロスバー直撃、さらに同36分にFW石井久継が放った左足シュートは、右ポストに当たって跳ね返った。

 後半に入っても日本ペースは変わらない。後半6分には齋藤がDFラインの裏に抜け出したが、ゴールならず。そして日本がチャンスも活かせないまま0-0で延長戦に突入すると、PK戦突入寸前にペナルティーエリア内でDF梅木怜が痛恨のハンド。船越優蔵監督はGKをピサノアレックス幸冬堀尾から荒木琉偉に代えて揺さぶりをかけたが、PKを防ぐことができずに失点。0−1で試合終了となった。

■「決めきるところで決め切れなかった」(市原主将)

 フランスGKリサンドル・オルメタの好守もあったが、日本は試合の主導権を握って計26本のシュートを放ちながら0−1惜敗。SNS上には「正直勝てた試合やった」「フットボールは残酷すぎるだろ…。内容では完全に勝ってたのに…。」「ポストとバー当てすぎ」「やっぱり決定力って大事ね」などの声。さらに「めちゃくちゃ悔しいけどめちゃくちゃ感動した」「めちゃくちゃ悔しい、きっと大敗するより悔しい“日本らしい負け方”と言われてしまうのも判るけどめちゃくちゃ感動したし、このチームのサッカーは面白かった」などのコメントも寄せられた。

 この悔しすぎる敗戦で、U-20日本代表はベスト16敗退となり、2003年UAE大会以来のベスト8入りならず。試合直後のインタビューで市原吏音主将は「決めきるところで決め切れなかった。フランスはしっかり守って最後、決め切るところを決めた。今、受け入れるのは難しいけど、これが世界の戦いだし、自分たちのベスト16の壁って言われているところの弱さ。悔しいです」と語った。

 このリベンジを、2028年のロス五輪で果たすことができるか。今大会に出場した選手たちの今後の成長が期待される。

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