園部八奏がプロ転向を表明 今年の全豪オープンジュニアを制した17歳の園部八奏(…
園部八奏がプロ転向を表明
今年の全豪オープンジュニアを制した17歳の園部八奏(そのべ・わかな/IMG)が10月8日、大阪市内でプロ転向会見を開き、「世界で活躍できる選手に」と決意を口にした。
【動画】園部八奏 攻撃的なテニスで全豪オープンジュニア制覇 決勝ハイライト
2008年生まれの園部は、4歳の時にテニスを始め、2021年に「全国選抜ジュニア」と「RSK全国選抜ジュニア」で優勝。その翌年、錦織圭や西岡良仁らと同じく盛田正明テニス・ファンドの支援を受けて、アメリカ・フロリダにあるIMGアカデミーで腕を磨いた。
そして、今年1月の全豪オープンジュニアで日本人女子として沢松和子以来、56年ぶりにグランドスラムジュニアで優勝。2月にはプロが集う大会にも出場し、世界100位以内の選手を3人破ってツアー初勝利を挙げた。
4月には、女子ツアー下部のITF大会「安藤証券オープン東京」(ITF W100)にワイルドカード(主催者推薦)で出場し、日本代表メンバーにも選ばれている柴原瑛菜を破って、プロの大会でも優勝。 5月にITFジュニア世界ランクで1位になり、この度、プロに転向することとなった。
ジュニア時代から着用していたミズノのブランドアンバサダー就任も発表されたこの日の会見では、盛田正明テニス・ファンド名誉会長の盛田正明氏とミズノ株式会社代表取締役社長の水野明人氏も同席。園部は感謝の言葉とともに、今後への決意を述べた。
「今日からプロテニスプレーヤーとして活動することになりました園部八奏です。これまで私を支えてくださった盛田名誉会長をはじめ盛田ファンドの皆様、本当にありがとうございました。14歳から約3年半、IMGアカデミーで得た経験と、自分の強みを活かして、世界で戦える選手になります。そして、ミズノ様とウェアとシューズの契約を結ばせていただきました。小さいころから使わせてもらっていたので、プロになってもサポートしていただけることを心強く感じます。ミズノ様と一緒に、世界で活躍できる選手になれるよう頑張ります」
これまで数々のトップ選手を見てきた盛田正明氏は、ジュニアの大会で初めて園部を見た時を振り返り、「ピカッと光った女子選手がいた。この子は将来いけるかも」と思ったという。そのジュニアも、これからプロとして歩み始める。
「アマチュアとプロの試合はまったく違う。プロになるとお金がかかっている。その中で勝ち抜くことは、今まで以上に大変だと思うが、彼女であれば必ずやってくれると思っている」と激励した。
すでに世界ランキングで267位につけている園部。プロ転向後、初の試合はワイルドカード(主催者推薦)で出場する10月13日に開幕する「木下グループジャパンオープン」(大阪・モリタテニスセンター靭/WTA250)となる。
「緊張すると思うんですけど、できることだけやって、あとは楽しんでいければ」と述べ、プロとしての初勝利を手にしたいとコメント。自身の強みだとする攻撃的なプレーを見てほしいと語った。
園部八奏(そのべ・わかな)
●生年月日:2008年1月17日
●名前の由来:IMGアカデミーへの渡米直前に数字の8を横にしたときに似る“無限”を意味する「∞」のチャームがついたネックレスを家族からプレゼントされた。この時、無限に奏でてほしいという願いが名前の由来だと思ったそうだが、ご両親は縁起の良い末広がりの「八」と、世に良い影響を「奏」でてほしいことから名付けたという。
●ラケット:ウイルソン
●ウェア:ミズノ
●シューズ:ミズノ
●憧れの選手:ペトラ・クビトワ(チェコ)