◇米国男子◇ベイカレントクラシック Presented by レクサス 事前(7日)◇横浜CC(神奈川)◇7315yd…
◇米国男子◇ベイカレントクラシック Presented by レクサス 事前(7日)◇横浜CC(神奈川)◇7315yd(パー71)
横浜に怪物が現れた。ゴジラの話ではない。松坂大輔でもない。ことし、ツアールーキーながらPGAツアーで1勝を挙げ、プレーオフシリーズ第1戦「フェデックスセントジュード選手権」まで進んだ、アルドリッチ・ポットギーター(南アフリカ)だ。ナニが凄いかって、とにかく飛ぶのだ。PGAツアーの飛距離ランキングは現在1位(Av.327yd)、元祖怪物である2位のロリー・マキロイ(北アイルランド/323yd)を平均4yd引き離す、新星の飛ばし屋だ。
そのスイングを生で見ようと打撃レンジに駆け付けると、やはり注目度は高いのか、彼の周りはすでに黒山のひとだかり。当の本人はというと、とにかくデカい。身長が高いというよりは体が大きく、腰から下の厚さがまるでラグビー選手のよう。実際にドライバーショットを観察していると、非常に球の高いフェードボールを連発。そのインパクト音は破壊的で、耳をつんざくような金属音が横浜の打撃レンジに鳴り響いていた。
トラックマンの数字を見せてもらうと、キャリーは342.8yd、ボール初速は196mph(マイル/時。メートルに換算すると87.6m/s)近くを連発していた。180mphを超えてもそこそこ飛ぶほうだが、190mphを超す選手はなかなか見たことがない。彼の話では平均で193mph前後だという。その後、「もっと飛ばしてみようか」(ポットギーター)と言って強振すると、キャリー354.7ydでボール初速199.5mphという数値をたたき出した。こりゃ200mphまでいっちゃうぞ…。もはや規格外というか何というか。
練習後に飛ばしの秘けつを聞いてみると、「一番大きいのは体の体重をパワーに変えてボールにぶつけることだよ」と言いながら右の尻を押さえた。「お尻とか腰など下半身の後ろ側を意識して、体を回転させること。ダウンスイングでしっかり左へ体重移動をして、その後左足を踏み上げてパワーに変えるんだ」と、身振り手振りでレクチャーしてくれた。それが難しいんだよなぁと水を向けると、「自分にとってはその動きがナチュラルなんだよ。無理に飛ばそうとはしてないんだよね」とサラリ。トラックマンの数値は特にスピン量を注視していて、「2500回転ぐらいで落ち着かせたいんだ」とのことだ。
ストロークゲインドオフザティ(ティショットの貢献度)は5位だが、同アプローチザグリーン(グリーンを狙うショットの貢献度)130位、同アラウンドザグリーン(アプローチの貢献度)は160位、同パッティング(パッティングの貢献度)は82位。それでいて、フェデックスランキング52位だから、これで飛ばし以外の数値が良くなってくれば…。まさに末恐ろしい21歳ではないか。今週、横浜カントリーに観戦に行く方は、南アの若者の飛びざまを、ぜひ、目に焼きつけて欲しい。(横浜市保土ヶ谷区/服部謙二郎)